スコットランドとイングランドの旅(2008年6月)
こんにちは。もと海外旅行添乗員&公立高校の英語教諭で、現在は英語を使う仕事で生活をしているゆういち(@lifeasaguide93)です。
過去の海外添乗の記録を粛々と綴っていますが、現地についてに役立ち情報なども随時アップしていく予定です。
今回は英国スコットランドとイングランド旅です。添乗足経験3年目にしてついに念願の英国添乗に出る事ができました。英国は学生時代にホームステイをしたケンブリッジがあり、私の人生初の外国ということで、かなり思い入れのある国です。
ロンドン、シェイクスピアの生まれ故郷があるコッツウォルズ、ピーターラビットの湖水地方、スコットランドの重厚な街エディンバラなどみどころ豊富な英国の旅をご紹介します。
- 1日目 成田~ロンドン
- 2日目 ロンドン~ストラトフォード・アポン・エイボン
- 3日目 コッツウォルズ地方観光
- 4日目 ストラトフォード・アポン・エイボン~ウェッジウッド~チェスター
- 5日目 チェスター~ハワース~アンブルサイド(湖水地方)
- 6日目 湖水地方観光
- 7日目 アンブルサイド~フォート・ウィリアム
- 8日目 フォート・ウィリアム~スカイ島~インヴァネス
- 9日目 インヴァネス~セント・アンドリューズ~エディンバラ
- 10日目 エディンバラ~スターリング
- 11日目 エディンバラ(自由行動)
- 12日目、13日目 エディンバラ~ロンドン~成田
1日目 成田~ロンドン
成田空港からヴァージン・アトランティック航空にてロンドンへ。到着後ホテルにチェックイン。
(ロンドン泊)
2日目 ロンドン~ストラトフォード・アポン・エイボン
【ビックベン】
午前、ロンドンの市内観光です。エリザベス女王陛下の宮殿、バッキンガム宮殿や、ビックベンの愛称で知られる国会議事堂、ウエストミニスター寺院等車窓をメインに観光をしました。
【バッキンガム宮殿】
【ウエストミニスター寺院】
市内を車窓見学し、大英博物館へ。
大英博物館は、世界最大級の博物館として知られ、世界中の美術品や書籍、考古学的遺物や標本、硬貨や工芸品などの約800万点が収蔵されていると言われています。1日もしくはそれ以下で全てをしっかり見学することは不可能なため、今回のツアーではエジプトコレクションに焦点をあてて見学をしました。
【大英博物館:ロゼッタストーン】
ロゼッタストーンです。エジプトのロゼッタで1799年に発見された石版で、石に書かれた碑文は古代エジプト語のヒエログリフと民衆文字・デモティック、ギリシア文字の三種類の文字で記述されています。
この石の存在がヒエログリフ解読の鍵となったと言われるエジプト考古学史上最も重要な発見物とされています。ロゼッタストーン以外にも、ラムセス二世の巨像やミイラの展示に代表されるエジプトコレクションはとても見ごたえがありました。
大英博物館の見学後、テムズ川沿いの船着き場に移動しナローボート体験です。ナローボートとは船の幅が2m以下の細いボートのことで、かつてテムズ川を用いた水運に活用されたボートのことを言います。
現代ではナローボートはレジャー用として利用されていて、船の中にはベット、キッチン、シャワーなどが完備されているものもあります。今回はナローボートでのんびりとテムズ川を遊覧しました。ランチは船長が用意してくれた軽食を船の中で食べました。
テムズ川のあちこちに水門があります。
英国と言えばイングリッシュガーデンです。船から見るイングリッシュガーデンと美しい家屋も見どころです。
ロンドンからウィンザー(記憶があいまいだが、確かこのあたりで下船)までのんびりと船旅を楽しみ、その後バスに乗り換えウィリアム・シェイクスピアの生まれ故郷でコッツウォルズ地方にあるストラトフォード・アポン・エイボンへ移動となりました。
宿泊はかつての領主の家を改装して利用しているマナーハウスです。建物の雰囲気は最高でまるで中世のヨーロッパにタイムスリップしたような感覚になりました。
(ストラトフォード・アポン・エイボン:アルベストン・マナー泊)
3日目 コッツウォルズ地方観光
この日は終日コッツウォルズ地方の観光です。コッツウォルズは、イングランド中央部に広がる標高300m以上に達する丘陵地帯のことで英国と言えばコッツウォルズの景色というくらい有名な観光地です。
黄色みを帯びた、通称「ハチミツ色の石」とか「コッツウォルズストーン」呼ばれる石灰岩を用いた古いイングランドの建築スタイルが特徴的です。まずはバートン・オン・ザ・ウォーターへ。
バートン・オン・ザ・ウォーターの中心では約1時間の散策時間をつくりのんびりと散策ました。その後、バイブリーへ。
バイブリーではコッツウォルズらしい家屋の写真をとり、ブロードウェイへ。
ブロードウェイでは約30分の散策を楽しみました。その後、昼食です。本日のランチはローズ・オブ・ザ・マナーというマナーハウスのレストランにて「モダン・イングリッシュ」のコースでした。
英国の料理はおいしくないというのが定説ですが、洗練されたモダン・イングリッシュはフレンチにも引けを取らない美味しさでした。午後は、ヒドコット・マナーガーデンへ。庭園の散策を楽しみました。
見学後、ホテルに戻りました。夕食はフリー食だったため、希望の方と近くの英国パブへ。ビールとフィッシュ&チップスを楽しみました。
(ストラトフォード・アポン・エイボン泊)
4日目 ストラトフォード・アポン・エイボン~ウェッジウッド~チェスター
午前、自由行動。希望の方とストラトフォード・アポン・エイボンの旧市街を散策しました。シェイクスピアゆかりの地を歩いて周りました。
【三位一体教会】
13世紀の初頭から建造が始まった街で最も古い教会です。シェイクスピアのお墓があります。
【アン・ハサウェーの家】
シェイクスピアの妻、アン・ハサウェイが幼少期に住んでいた可能性がある家です。
【ホールズ・クロフト】
シェイクスピアの娘であるスザンナ・ホールと、その夫である医師のジョン・ホールが所有していた家です。
【ハーヴァードハウス】
ここの家には、かつてキャサリン・ロジャースという女性が家族とともに暮らしていました。彼女は後にロバート・ハーバードと結婚し、息子のジョンをもうけます。
息子のジョンは後に新大陸(アメリカ)に渡り、ハーバード大学創設に寄与することになります。なんと、アメリカのハーバード大学ゆかりの地がストラトフォード・アポン・エイボンに!
【ギルトハウス】
シェイクスピアが学んだ学校です。今でも学校として使われています。
【ギルトチャペル】
【シェイクスピアの生家】
見学後、バスに乗りウェジウッドへ。
ウェッジウッドに立ち寄りました。ウェッジウッドは、ジョサイア・ウェッジウッドによって1759年に設立された英国を代表する陶器メーカーです。それまで、英国の陶業はロンドンやブリストルで生産されるデルフトと陶器が一般的でしたが、ウェッジウッドの登場で18世紀に入り上質陶器に人気が移っていきました。
現ウェッジウッドがあるイングランド中部のスタフォードシャー州は良質の粘土や石炭を産出することから陶業が発展しました。
ウェッジウッドの工房を見学後、チェスターの町へ。
古都チェスターはイギリス、イングランド北西部チェシャーの中心都市です。英国内では城郭都市として保存状態がとても良く残っていると言われています。街を囲む城郭には登ることができぐるっと一周することができます。
チェスターの街の建築スタイルでとても珍しいのが「ザ・ロウズ」と呼ばれるもので、建物の2階部分が屋根付きの通路で、1階がお店になっているものです。隣の建物に移動できるショッピングアーケードなのです
(チェスター泊)
5日目 チェスター~ハワース~アンブルサイド(湖水地方)
午前、チェスター旧市街を散策しました。
街のシンボルであるイーストゲート時計台は、1897年にヴィクトリア女王の即位60年の記念に作られました。チェスターの見学後、一路ハワースへ。
ハワースの町到着後、まずは町中のレストランで昼食をとり午後は、ハワースの名物ヒースの丘の散策です。
ハワースはブロンテ姉妹の有名な作品「嵐が丘」の舞台です。ハワースに行く前に嵐が丘を読んでいた私はヒースが群生する丘が物語の世界感と完全に一致することに納得でした。
【ブロンテ姉妹の像】
嵐が丘の舞台、ヒースの丘のフットパス(英国では自然の中の散策路のことをフットパスという)を約1時間かけて散策し、バスで一路湖水地方へ出発。
夕刻、湖水地方のアンブルサイドに到着。ウィンダミア湖沿いのホテルにチェックイン。
(ウィンダミア泊)
6日目 湖水地方観光
本日は湖水地方の散策です。英国の湖水地方は、氷河時代の痕跡が色濃く残る場所で、氷河によって削られた大地が渓谷をつくり渓谷沿いに大小無数の湖が点在する風光明媚な地域です。
英国を代表する詩人や作家、例えばワーズワースやペアトリクス・ポターなど多くの著名人が作品のテーマとしたところです。
まずはグラスミアのダウ・コテージへ。
ここはワーズワースが最初に暮らしていた家です。現在はナショナルトラストの管理下におかれています。ナショナルトラストとは、歴史的建築物の保護を目的として英国において設立されたボランティア団体で、現在は歴史的建造物と自然の景勝地の保護活動を行っています。
続いてホークスヘッドへ。ホークスヘッドもワーズワースゆかりの地でワーズワースが9歳から17歳まで通っていたグラマースクール(写真上)やワーズワース通りと名付けられた道もあります。
その後、ニアソーリー村へ。ここはピーターラビットの聖地です。村全体がピーターラビットの作中に登場する景色そのもの!作者のベアトリクス・ポターが住んでいたヒルトップを見学しました。
その後、昼食を済ませライダルマウントのワーズワースの家へ。この家でワーズワースは晩年を過ごしました。
その後グラスミアへ。美しい町を散策。
グラスミア名物のジンジャーブレッド(生姜風味の効いたクッキー)も試食。その後、湖畔のフットパスを散策しホテルに戻りました。
(アンブルサイド泊)
7日目 アンブルサイド~フォート・ウィリアム
この日はイングランドから国境を越えスコットランドへ向かいました。朝早い出発としひたすら北上します。途中グラスゴーで休憩。
そしてさらに北上しイングランドとスコットランドの国境、グレトナ・グリーンを越えスコットランドへ。
【グレトナ・グリーン】
だんだんと景色もスコットランドらしくなってきます。
途中、スコッチの蒸留所に立ち寄りバスでさらに北上。
【グレンコー】
イングランドとスコットランドの対立の原因となったグレンコー事件の舞台、グレンコー渓谷で途中休憩をとりました。その後、フォート・ウィリアムまで走りホテルにチェックイン。
(フォート・ウィリアム泊)
8日目 フォート・ウィリアム~スカイ島~インヴァネス
この日、朝ウェストハイランド鉄道に乗りスカイ島を訪問しました。
素晴らしい景色を楽しみました。その後、スカイ島に到着。町のレストランにて巨大なロブスターのランチです。
昼食後、町中を散策しました。その後、バスが別ルートで町に迎えにきてくれたので、バスに乗りスカイ島の景勝地巡りを楽しみました。
その後、一路ネス湖の入口インヴァネスを目指します。
ネス湖沿いには昔ながらの古城が点在しておりとても絵になります。
【ネス湖ビジターセンター:ネッシー】
夜インヴァネスに到着しました。ホテルにチェックイン。
(インヴァネス泊)
夜、お腹が減ったので町中のお店でフィッシュ&チップスを購入。こういうのがうまいのですよね!
9日目 インヴァネス~セント・アンドリューズ~エディンバラ
【セント・アンドリュース】
午前、インヴァネスを出発しゴルフの聖地セント・アンドリュースに立ち寄りエディンバラに入りました。まずはカールトンヒルへ。
カールトンヒルから旧市街の眺めを楽しみホテルにチェックイン。宿泊ホテルロイヤルマイル沿いに位置するラディソンブルーです。
ロイヤルマイルは旧市街のメインストリートで、エディンバラ城と上の写真の左側にあるホーリールード宮殿(現在はエリザベス女王の夏の滞在地)を結んでいます。
(エディンバラ:ラディソンブルー泊)
10日目 エディンバラ~スターリング
午前、ディンバラ城の見学へ。大きな岩の上に建てられた重厚な雰囲気のお城です。その複雑な歴史から同じ英国の中にあって「もうひとつの国」といわれるスコットランドの首都がエディンバラで、エディンバラ城はスコットランドの象徴です。
お城の目の前の広場は毎年8月、スコットランド在留部隊により開催される軍事パレード「ミリタリータトゥー」の会場になります。兵隊がスコットランドの伝統衣装に身を包み、バグバイプやドラムの演奏に合わせて足並み揃った行進を披露する大人気のイベントです。
【エディンバラ城敷地内:ロバート・ブルースの像】
ロバート・ブルースはスコットランドの英雄の一人でスコットランドを独立に導きました。
【エディンバラ城:敷地内】
エディンバラ城の見学後、新市街のレストランで昼食をとり、午後は郊外のスターリング城へ。
スターリング城はかつてイングランドとスコットランドの攻防戦において重要な役割を果たしていた城です。13世紀頃、イングランドのエドワード一世がスコットランドに侵入しこの城を包囲しました。その時、スコットランドの統治権はイングランドに移ることになりました。
そして、14世紀頃、城とスコットランドはロバート・ブルースによって奪還されます。
【ロバート・ブルースの像】
ロバート・ブルースは独立後、スターリング城を破壊します。この城が再びイングランドの手に落ち、スコットランドがまた支配される事を防ぐためでした。現存するスターリング城は15世紀後半から16世紀にかけて再建されたものです。
スターリング城の見学後、エディンバラに戻りました。
(エディンバラ泊)
11日目 エディンバラ(自由行動)
【聖ジャイルズ大聖堂】
この日は終日自由行動です。私は希望者と旧市街を散策したり新市街に出て買い物をしたりしました。
【エディンバラ城】
【エディンバラ港】
(エディンバラ泊)
12日目、13日目 エディンバラ~ロンドン~成田
午前、エディンバラから国内線にてロンドンへ。その後帰国の途へ。日をまたぎ日本に到着!
(機中泊)
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