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コスタクルーズで船旅! ドバイとアラビア湾岸クルーズ (2008年3月)

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こんにちは。もと海外旅行添乗員&公立高校の英語教諭で、現在は英語を使う仕事で生活をしているゆういち(@lifeasaguide93)です。

 

過去の海外添乗の記録を粛々と綴っていますが、現地についてに役立ち情報なども随時アップしていく予定です。

 

今回はアラブ首長国連邦(United Arab Amirates:略U.A.E)の旅です。ドバイ、アブダビ、フジャイラ、そして近隣諸国のオマーンの首都マスカット、バーレーンの首都マナーマを訪ねました。船はイタリアのコスタロマンチカ、船内は欧米風、船から降りるとエキゾチックなアラビアンナイトの世界と交互に体験し不思議な感覚になる旅でした。

 

1日目 中部国際空港~ドバイ

夜、中部国際空港からエミレーツ航空にてアラブ首長国連邦のドバイを目指しました。

                                 (機中泊)

2日目 ドバイ市内観光

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【ジュメイラモスク】

約12時間のフライトの後、朝の6時頃ドバイに到着。まずはジュメイラ地区へ。途中車窓からその時すでに世界一の高さ(550m以上)を誇っていたブルジュ・ハリファ(2008年完成予定、推定高さ800m~1000m ※2008年2月当時の情報)や双子ビルの世界貿易センタービル、その他たくさんのビルが立ち並び、また建築途中の建物の多さに驚きました。

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【ジュメイラ・ビーチホテル】 

人口の8割を外国人が占め、世界の三分の一のクレーンがドバイに集中しているとのことでした。これから数年すると今よりもさらに近未来的な都市へと変貌を遂げることでしょう。バスの移動では渋滞を抜け、片道6車線ある道路を走っていくと高級住宅地のジュメイラ地区に着きました。

 

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【ドバイ名物:水上タクシー】

ジュメイラビーチでは話題の7つ星ホテル、バージュ・アル・アラブ(ホテルとして世界最高の高さ:321m)を写真に収めジュメイラモスクへと向かいました。その後、バスタキア地区と呼ばれる旧市街保護地区にあるドバイ博物館(かつての城砦)にて伝統的な家の造りやアバーヤ(女性の民族衣装)の様子、ドバイの歴史、蝋人形による街や人々の生活ぶりなどを見学しました。

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【ドバイ博物館】

その後、市内レストランにてアラブ料理の昼食を食べ、夜の船の乗船までに休憩するホテルへ。なんと、ホテルのオーバーブッキングが発覚しお客様の部屋が無いという状況に。。。天を仰ぎました。さっそくトラブルかよ・・・

 

しばらくレセプションにて交渉を続け、近くのホテルを確保してもらいました。その後ようやくチェックイン。ホテルで夕食をとり、夜バスで港へ移動となりました。無事セキュリティーチェックも終え、コスタロマンチカにチェックイン。船はドバイに停泊し翌日の昼頃出港予定。

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【船内:客室への通路】

乗船後、疲れ切っていたためすぐに休みたかったのですが、添乗員はいろいろやることがあるんです。。。船のどこに何があるかをまずは最速で把握します。とりあえず船内をダッシュ。

 

そして、毎日の行程や船内イベントを調整するクルーズコーディネーターに挨拶、船内新聞のオリジナルをゲットします。(船内新聞とは、その日の行程と船内イベント情報が記載されたもので、毎朝、船のお客様のお部屋に届けられます)

 

これをツアー参加のお客様用に日本語に訳したものを作成し、部屋の数分だけコピーし添乗員自ら(私・・・)各部屋に入れにいきます。これを遅くても翌朝までに終えなければなりません。

 

船内新聞のオリジナルが夕方にはできていればまだ良いのですが、場合によっては天候などにより船の周航ルートがなかなか決定せず、新聞のオリジナルの完成が深夜になる場合も・・・その場合はそこから日本語訳がスタートします。。。

 

日本人クルーズコーディネーターが乗船している場合は、この日本語訳作業と新聞配布作業がなくなるため添乗員はとても楽になるのです。(残念ながら今回は外国人コーディネーター)

 

その他にも、お客様が利用するメインダイニングへ時間がある時行き、グループの席を確認、給仕長に挨拶したり、セットメニューの場合は英語メニューを日本語に訳したり・・・

                     (コスタ・ロマンチカ泊・ドバイ停泊)

 3日目 ドバイ~ (ドバイ~マスカット:596.344km)

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【メディナ・ジュメイラからのバージュ・アル・アラブ】

午前中、希望の方と7つ星ホテル:バージュ・アル・アラブでの朝食アジアンビュッフェ(一人200$)に行きました。ホテルは外装に負けないくらい内装も豪華でした。また、近くのスーク、メディナ・ジュェイラにも立ち寄りました。

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【バージュ・アル・アラブ内レストラン】

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【メディナ・ジュメイラ】

メディナ・ジュメイラではいろいろなものが売っていました。中東諸国らしい香辛料や布製品、水タバコなど。ガイドの説明によると、このスーク(市場)には地元民というよりは観光客が多いとのこと。

 

船は13時頃にはマスカットに向けて出港しました。

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大きい船です。船の客室数は1300室くらい、定員乗客数は2300人らしい。

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午後は船内でのんびりと過ごします。写真はサンデッキにあるプールです。巨大なスクリーンも設置されていてプールにいながら映画鑑賞を楽しむこともできます。午後、船の避難訓練があり、夕方には船長主催の歓迎パーティーが開催されました。

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                                  (船中泊)

 4日目 マスカット~ (マスカット~フジャイラ:283.356km)

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【スルタン・カブース・グランドモスク】

朝、オマーンの首都マスカットのカブース港に到着しました。ゴツゴツとした岩山が海のすぐ目の前まで迫った港町です。アラビアの雰囲気をよく残したオールドマスカット(旧市街)やマトラ地区は、近代都市に生まれ変わったドバイとは全く異なる印象を受けました。

 

まずは郊外にあるスルタン・カブース・グランドモスクへ。1995年に工事を着工し、2002年に完成した巨大なモスクでイタリア製の大理石やインドの砂岩、イラン製のモザイクや絨毯、そして何と言っても中央の礼拝堂にあるスワロフスキー(オーストリア)のクリスタル・シャンデリア(約7トン)が印象的でした。総工費は非公開ですが、想像を絶する莫大な資金が投入されたことでしょう。

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【マトラスーク:水タバコ】

その後、マトラスークにてスークの雰囲気を味わい、バスにてオールドマスカットに戻りました。個人所有のコレクションだったお宝を1998年から博物館として展示しているベイト・アル・ズベールを見学し、現国王であるスルタン・カブースの王宮やジャラリ要塞やミラニ要塞で写真ストップ、その後帰船しました。

 

船内で昼食後、午後は希望の方と再びマトラスークへ。迷路のようなスークで買い物を楽しみました。

                                  (船中泊)

5日目 フジャイラ~ (フジャイラ~アブダビ:516.708km)

朝、アラブ首長国連邦の東海岸にあるフジャイラに到着。港からフジャイラ共和国周遊の半日観光へ。まずはUAE最古のモスクがあるバディヤへ。1446に建てられたイエメン風のバディヤモスクを見学。

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その後、東海岸沿いを北上しました。豪華な巨大なモスクや、たくさんの高級リゾートホテルがありました。その後、ハジャル山地を抜けフジャイラへ戻ります。

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 フジャイラに戻り、16世紀にポルトガルが築いたフジャイラフォートを見学。

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【フジャイラフォート】
ここは1925年にフジャイラが英国から独立を勝ち取った時に使った砦でもあります。隣にあるフジャイラ博物館は、かつてフジャイラの首長が政治を行う場所として使っていた場所ですが、現在は博物館になっています。

 

内部にはUAEの王室の系図や、東海岸で発掘された古墳からの青銅器の副葬品などが展示されていました。また、ナツメヤシを使った家やカゴなどの生活用品、ヤギの皮を使った水筒、魚を捕えるための道具、木に登るための道具など、かつての生活の様子がわかる展示もありました。その後帰船。

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【船内カジノ(オープン前)】                                   

                                  (船中泊)

6日目 アブダビ~アルアイン(アブダビ~マナーマ:474.112km) 

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朝、アラブ首長国連邦の首都アブダビに到着。アブダビとアブダビ首長国第2の都市アルアインの終日観光です。まずはアブダビの車窓観光。アブダビのシンボルであるコーヒーポットを車窓から見て、アブダビ文化財団(カルチャーセンター)に立ち寄りました。

 

その後、アブダビから約150km離れているアルアインを目指しました。途中、道路沿いには木々が並んでいましたが、これも10年前からの事業で、国中の道路沿いに植林されています。これによって道路沿いに広がる砂漠からの砂を防ぐことができるのだとか。

 

1時間半ほど走るとアルアインに着きました。「泉」を意味するアルアインは古くからオアシスとして知られていますが、現在でも緑が多くある気持ちの良い空気の町でした。アルアイン博物館ではかつてのベドウィンの生活や遺跡からの出土品、アブダビやアルアインの歴史紹介する展示などがありました。

 

 

昼食はインターコンチネンタルホテル内のレストランにて。帰りも同じ高速道路を通ってアブダビを目指しました。交通渋滞に巻き込まれましたが、なんとか帰船。

                                  (船中泊)

 

7日目 マナーマ(マナーマ~ドバイ:516.708km)

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【バーレーン:マナーマ】

朝、バーレーンの首都マナーマに到着。本日は自由行動日です。私は希望者とバーレーンの半日観光へ。まずは市内の車窓観光をし、その後バーレーンフォートへ。

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バーレーンフォートは16世紀にポルトガルが建てた城砦ですが、その脇には約4000年前にメソポタミアとインダス文明の中継都市として栄えた文明ディルムンの遺構があり、古代へのロマンを感じることができました。ここは2005年にユネスコの世界遺産にも登録されています。

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 【ディルムンの遺構】

バーレーンフォートを見学後、一度船に戻り昼食。午後は希望者とスークへ。イスラム教シーア派のアシュラまの祭り(自分を戒める・痛めつける行為を行うお祭り)の最終日で、ほとんどの商店が閉まっていましたが、デパートに入り買い物をすることができました。

 

その後船へ戻ります。船内ではこの度最後のフォーマルの日ということで、夕食も盛大に行われました。

                                  (船中泊)

8日目 ドバイ(コスタロマンチカ号 全行程航行距離:2387.228km)

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【ドバイ:砂漠のサファリ】

午前中、ドバイに向け最後のクルージングです。次第に大都会が近づく様子は船旅の最後らしい雰囲気でした。13時頃ドバイに到着。シャトルバスでショッピングモールに買い物に行くお客様もいました。夕方から希望者と砂漠のサファリとドバイ市内での夕食へ出かけました。

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サファリツアーでは4WDに乗り砂漠の中のアップダウンをジェットコースターに乗っているかのよう楽しみます。ドライバーがわざとアップダウンの激しいところを選び運転するため、結構刺激が強く、車酔いに弱い人は注意です。その後帰船。

                                  (船中泊)

9日目 ドバイ~中部国際空港

(前日)深夜、船に別れを告げ、空港へ。エミレーツ航空にて帰国の途へ。約9時間のフライト後、無事中部国際空港へ到着。

 

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