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四川省の山奥 中国一美しい村落 丹巴の旅

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こんにちは。もと海外旅行添乗員&公立高校の英語教諭で、現在は英語を使う仕事で生活をしているゆういち(@lifeasaguide93)です。

 

最近、こつこつと過去の海外添乗の想い出をブログ化しており世界史やら世界地理やらの復習をしていました。四川省の山奥 中国一美しい村落 丹巴の旅の想い出を記事化します。

 

1日目 千歳~北京~成都

午前、千歳空港より中国国際航空にて北京へ。その後国内線に乗り継ぎ四川省の州都、成都へ。成都のホテルにチェックイン。

                           (成都:家園国際酒店泊)

2日目 成都~上里古鎮~濾定

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朝、成都を発ち上里古鎮へ。国道318号線、別名「成雅高速」を走り、「雨城」とも言われる雅安で高速道路を下りました。雅安はかつて皇帝への六つの献上品(米、炭、山椒、黄蓮、雅魚、茶)を生産していた地です。雅安からは水田の広がる谷間を走り、パンダ保護センターへの分岐点となる下里、中里を通過し上里古鎮へ。

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明、清時代まで遡る独特の木造古民居や、雅龍河に架かる苔生した石橋など、どこを切り取っても古の風情が残っており絵になりました。村の散策後、昼食をすませ雅安経由で濾定へ向かいました。

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大渡河の支流、青衣江沿いの谷間をドライブ、少しずつ標高を上げ、二郎山トンネルを通過しました。かつての川蔵行公路の最難関だった峠越えの代りに2001年に開通した全長4,176mのトンネルを通過です。トンネルを越えると甘孜自治州に入り漢民族圏からチベット民族圏となり、植生も気候も変わりました。

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ところどころ未舗装の山道をドライブ。濾定が近づいた頃、大渡河を一望する展望台で休憩しました。その後一気に谷間を下り濾定へ到着。その後ホテルにチェックイン。

                             (濾定:宏城酒店泊)

3日目 濾定~丹巴~布科村

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早朝、濾定を出発。大渡河に沿い北上、丹巴に向かいました。現在大渡河には三つの巨大ダムが建設中で(2010年9月現在)大規模な工事現場と地形が大きく変わっていく様を見学しながらのドライブとなりました。今走っている路も通過した集落も近い未来に水没するのだとか。

 

二郎山トンネルよりはるかに長くいずれ導水路となる工事用トンネルを抜け、孔玉のチェックポイントを抜けたところで事故の渋滞に。絶対に事故を起こしてはいけない狭い山沿いの道で車同士がぶつかったようです。さすが中国。。。

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2時間かけて一番近い村から警察が到着。そしてようやく道が開通。しばらくすると白い角状の石を屋根の四隅に積んだ、この地方独特の石造家屋が見えてきました。さらに進むと大渡河対岸の梭坡寨(さはさい)を望む展望台へ到着。山間に佇む民家と石楼の景色を楽しみました。

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その後、丹巴のホテルにチェックイン。小休憩し布科村(ふかそん)へ。村の手前畑の間からの美しい村の景色を写真に収め、経の書かれたタルチョがはためく石橋を渡って村の中へ。チベット文化圏に入ったことを実感させられるチベット仏教寺院を訪問。お坊さんが快く迎えてくれ、普段は公開していない千手観音像も見せてくれました。

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見学後、丹巴へ戻ります。帰り際に巴郎蔵寨溝(ばろうぞうさい)のビューポイントで写真ストップしホテルへ。

                            (丹巴:東女国酒店泊)

4日目 丹巴~巴底村~甲居寨

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午前中、大金川沿いの巴底村(ばていそん)までドライブ。渓谷沿いの斜面に張り付くように点在する民家は今でこそ美しくとても絵になりますが、そもそもチベットが統一された吐蕃王国時代、その支配に屈せず防衛目的でこのような険しい地に住居や見晴らし台の石楼が建てられており、その佇まいはどことなく人を寄せ付けないような険しさと厳しさも併せ持っているようにも見えます。

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また、丹巴地方は大渡河をはじめとした五つの河と五つの山に囲まれ、昔から多くの民族が行き交う交通の要衛であり、そのため数々の戦乱にも巻き込まれ多くの民族や文化が入り混じった複雑な文化圏が構成されることになりました。

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白い石を崇拝する習慣は内モンゴルから岷江流域にやってきた羌(きょう)族に見られ、その影響ではないかと言われています。巴底村は丹巴谷の中でも美人の産地と言われています。2001年の選美(中国美人コンテスト)の金華(優勝)だったルアムさんが営むレストラン・麗人居にてチベット風家庭料理の昼食、そして村の散策を楽しみました。

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午後は大金河沿いに来た道を戻り、甲居寨(こうきょさい)との分岐点にてミニバンに乗り換え谷を見下ろすつづら坂を一気に上がっていきました。そして村に到着。まずは一番高台に設けられた展望台、次に中間の展望台と見学しました。中間の展望台には三人の丹巴美人像が建てられておりました。

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中間の展望台からは徒歩で村の中へ。村長を務めていたヨンソンペイムさんのお宅を訪問し家の見学をさせていただきました。胡桃やバター茶、チンコウ酒をふるまってくれました。最後に一番下の展望台からの景色を楽しみホテルに戻りました。

                                  (丹巴泊)

5日目 丹巴~中路村~梭坡寨

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午前中は、小金川沿いの渓谷を望む中路村(ちゅうろそん)へ。ミニバンで一気に山の中腹へ。谷間に広がる牧歌的な風景と畑仕事に従事する村人たちの姿は日本の里山のような穏やかな風景でした。

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この村は長寿の村として知られています。のんびり歩いて保存状態の良い石楼を見たり、民家を訪問したりしました。昼食レストランでは食事前のひと時に、レストラン裏の民族博物館の見学や80代の村の長寿さんたちとの交流を楽しみました。

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午後はフリータイムです。私は希望者と梭坡寨(さはさい)へ。つり橋手前でバスを下車し、つり橋をわたってしばらく大渡河沿いを歩き、村の麓へ。ここからは渓谷に沿った山の階段を登り村の中に入っていきました。山の階段は半分以上を過ぎると、ようやく視界が開け、対岸の景色やそびえ立つ石楼の姿も見えるようになりました。

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f:id:life-as-a-guide:20210924185731j:plain近くで見るとどこかいかめしく、やはり防衛目的で建てられた要塞的要素が強い建築物であることを実感しました。民家の屋上に上りシンボル的な五角形と八角形の石楼を近くで見学することができました。見学後ホテルに戻ります。

                                  (丹巴泊)

6日目 丹巴~濾定~雅安

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早朝、丹巴を出発。来たときと同じ道を走り成都を目指します。無事チェックポイントも通過、短い休憩をとりながら、そして長いトンネルを抜けてバスは順調に濾定を通過しました。そのまま二郎山トンネルも抜けました。

 

そして、その後想定の範囲でしたが、国慶節に伴う観光客の増加で渋滞に。ゆっくりゆっくり渓谷を下り、新溝の食堂にて名物なまず料理などの昼食を済ませました。午後も渋滞。そして予定より約5時間遅れて雅安のホテルにチェックイン。

                             (雅安:紅珠酒店泊)

7日目 雅安~成都~北京

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午前、成都郊外のパンダ飼育センターへ。かわいらしいパンダたちを見学しました。その後成都市内のレストランにて四川名物料理を楽しみ、午後は寬窄巷子へ。歴史は清代まで遡る古い町並みです。国慶節の休みのためすごい人でした。

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見学後、少し早めの薬膳料理の夕食。そして成都の空港へ。国内線にて北京へ。その後ホテルにチェックイン。

                            (北京:長安大酒店泊)

8日目 北京~千歳

朝、空港に移動し国際線にて千歳空港へ。

 

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