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英語通訳ガイドとしての生き様を公開しています!

ベトナム周遊の旅(2006年12月)

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こんにちは。もと海外旅行添乗員&公立高校の英語教諭で、現在は英語を使う仕事で生活をしているゆういち(@lifeasaguide93)です。

 

過去の海外添乗の記録を粛々と綴っていますが、今回はベトナムです。 ベトナムは何度訪ねても面白い観光地です。ホテルも快適(ホテルは是非ハイグレードを選びたいところ)、食事も口に合う、治安も比較的良いです。

以下、現地事情詳細です。

www.lifeasaguide.info

 

観光地についても、世界遺産ハロン湾に代表される自然の景勝地や、エネルギッシュなベトナムを感じることができる首都ハノイの混沌とした街並み、かつて日本人が暮らし現在もどこか日本らしい雰囲気を感じる中部の町ホイアン、かつての宮廷文化の名残りが現代にも残る古都フエ、南部の大都会ホーチミンシティ等見どころが豊富です。

 

1日目 新千歳~ソウル~ハノイ

午後、新千歳からソウル・インチョン(仁川)空港経由でハノイへ。到着後、ガイドと合流し市内のホテルにチェックイン。

                      (ハノイ:メリア・ハノイホテル泊)

2日目 ハノイ

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午前、ハノイから専用バスで郊外のバチャン村へ行きました。上の写真は村に向かう途中の車窓からの景色です。首都のハノイは常に大渋滞ですが、一度脱出すると長閑な田園風景となります。

 

ハノイから約1時間かけてバチャン村へ到着しました。

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バチャン村は陶器で有名な小さな村で、陶器のデザインは中国の景徳鎮の影響を受けていると言われています。写真のデザインをみて納得できるという方も多いでしょう。

 

バチャン村では陶器の絵付け体験をしました。体験の準備が整うまで職人さんの仕事を見せてもらうことに。

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いざ体験です。

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体験自体は小皿に染料で絵付けをするというもので約30分で終わりました。体験でつくったオリジナルのお皿は工房の釜で焼かれ、後日指定場所(ハノイORハノイ近郊)に届けてくれるシステムです。

 

お店の人と相談し、後日ツアー中に無事受け取るとることができました。

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その後、バチャン村をガイドの案内で散策しバスでハノイに戻りました。練炭工場や水牛の荷車等、ベトナムの田舎らしい素朴な光景を楽しみました。

 

ハノイへ戻る途中レストランで昼食をとり、午後はハノイの市内観光です。

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ベトナム建国の父として知られるホーチミンの霊廟近くでバスを降り霊廟を外観から見学し一柱寺へ。

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ハノイのシンボル一柱寺です。このお寺はその名の通り、一つの柱で立っています。その姿がこじんまりと可愛らしい印象的でした。

 

ベトナムの歴史における李朝の第二代皇帝、李太宗がある日夢を見ます。蓮の上の観音様が手招きしている姿を見たと言うのです。そこから縁起が良い夢とされ、一柱寺はこのスタイルで建てられました。世界的に見ても珍しい形のお寺だと思います。

 

その後バスに乗り、ベトナム版聖剣伝説の舞台ホアンキエム湖へ。湖周辺は公園になっており徒歩で散策ができます。歩いて湖の小島に位置する玉山祠へ行きました。

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玉山祠にある伝説の亀の剥製です。ガイドは本物と言っておりましたが・・・

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バスに戻り移動となりました。さすが混沌としたハノイ。車間距離が1cmあれば良い方です。私は絶対運転できません。

 

1000年の歴史を誇る水上人形劇を見に行きます。劇場到着後、時間があったため近くの市場をガイドが案内してくれました。

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ハノイ名物の水上人形劇です。人形達のコミカルな動きが昔のベトナムの伝承、一般市民の生活などを表現します。人形を動かすのはまさに職人技です。

 

人形劇見学後、市内レストランで夕食をとりホテルに戻りました。

                                 (ハノイ泊)

3日目 ハノイ~ハロン湾

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朝、ハノイを出発しバスで北へ3時間半、世界遺産ハロン湾へ移動しました。ハロン湾では有名な奇岩群を船上から、そして何か所かの下船観光も入れながら楽しみました。上の写真はスンソット島の鍾乳洞からの景色で、奇岩群と古来からの帆船が素晴らしいですね!

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スンソット島ではたくさんのハロン湾で一番大きい鍾乳洞を見学しました。帰路の階段が多く大変でした。

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ロシアの宇宙飛行士ティートップが降り立ったと言われるティートップ島に上陸。この後展望台に登りましたが、再びたくさんの階段が・・・

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2か所の下船観光を楽しみ、その後のんびりとハロン湾クルーズです。ハロン湾クルーズでは帆船を貸切り1泊2日のクルーズを楽しみました。

 

様々な形の奇岩群を見ることができました。時間帯や角度によって様々な姿を見せる奇岩群をじっくり時間をかけての見学です。

                      (ハロン湾:バイトージャンク号泊)

4日目 ハロン湾~ハノイ~ダナン~ホイアン

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夜明けのハロン湾です。さすがの絶景!少し霧がかった幻想的な景色、山水画の世界で海の桂林と呼ばれています。

 

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朝方、船で水上生活をする人の船を訪ねました。天然の生け簀があり、中には魚、蟹、シャコがびっしりと!

 

その後お昼頃までのんびりとクルーズを楽しみ昼食後、下船。一路ハノイに戻ります。昼食では新鮮な蟹やシャコをいただきました。

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ハノイの空港よりベトナム航空にて中部の都市ダナンへ。その後、陸路でホイアンへ移動しました。

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ベトナム航空CAの制服です。ベトナムらしく民族衣装のアオザイが素敵でした。     

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ホイアン到着後、ホテルにてベトナム料理の夕食です。ベトナム名物生春巻きとバナナの花のサラダです。サラダにはヌックマム(魚醤)が和えられており、なんとも言えぬ香りと風味が、生春巻きもヌックマムが入った特性のタレにつけていただきます。

 

ベトナム旅行において、ヌックマムが好きか嫌いかは一つの大きなポイントになるかもしれません。もし好きであればベトナム料理を最初から最後まで美味しく食べれると思います。

 

ちなみ私は最初苦手でしたが、不思議と慣れていき今では抵抗なく美味しくいただけます。

  (ホイアン:ホイアンホテル泊(おそらく現在のヒストリックホイアンホテル))

5日目 ホイアン~ミーソン遺跡~ホイアン

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 午前、一度ホイアンを後にし、世界遺産ミーソン遺跡へ向かいました。ホイアンからは車で1時間弱、草むらの中にたたずむ遺跡は入口で専用ジープに乗り換え深部へ移動となります。ミーソンは古代チャンパ王国時代の遺跡群で、建物に残るレリーフがが素晴らしいです。

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ミーソン遺跡には大小様々な寺院が点在していました。ベトナム戦争の傷跡が残る貴重な遺跡です。遺跡は現在も調査中で、ミーソンの中でも保存状態の良い部分はごく一部しか残っていません。

 

見学後、ホイアンに戻り昼食にはホイアン名物「ホワイトローズ」をいただきました。豚ひき肉とエビのすり身を米粉の皮で包み蒸した、いわゆる蒸しワンタンで見た目が白いバラのように見えることからホワイト・ローズと呼ばれれています。

 

またホイアンには「カオ・ラウ」という名物麺料理もあります。これはかつて日本人が持ち込んだうどん文化の名残だと言われています。

 

ちなみにホワイトローズもカオラウもベトナム料理としては珍しくクセのない優しい味でした。

 

もちろん、私は大好きです!また食べたい。

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ホイアンの旧市街の散策です。シクロに(人力車)に乗り移動しました。ホイアンの旧市街は歩いて散策できる広さではありますが、ツアーでは夜のライトアップされたホイアンの散策も含まれていたため体力の温存する目的もありシクロを利用しました。

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福建会館です。ホイアン旧市街には福建会館の他に中華会館・広東会館、明郷華先堂という代表的なお寺がありますが、いずれも航海の守護神である天后聖母が祀られています。天后聖母

 

海を渡ってベトナムへやってきた華僑にとって、天后聖母は欠かすことのできない神様なのでしょう。

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当時若かった私には、最初識別できなかった蚊取り線香たち。お客様に「若いわねぇー」と言われたのを今でも覚えています。

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日本人ゆかりの日本橋です。ホイアンはかつて日本が鎖国政策をとった際、日本に帰れなくなってしまった日本人が暮らした町なんです。

 

ホイアン旧市街の雰囲気が日本人にとって、不思議と落ち着くのは、かつての日本人移住者がルーツということを理解しました。建物の建築スタイルが日本、中国、ベトナムの折衷様式なのですね。

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見学後、一度ホテルに戻り休憩です。その後、市内レストランにて夕食を食べ、夜再びホイアン旧市街の散策を楽しみました。

 

街のライトアップと提灯の明かりがとても幻想的でした。帰りは徒歩にてホテルに戻ります。。

                                (ホイアン泊)

6日目 ホイアン~フエ

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朝、ホイアンを出発し古都フエへ向かいます。途中にハイヴァン峠をこえ、ランコ―ビーチにて休憩をとり、3時間30分の道のりを経てフエへ到着となりました。到着後、まずはカイディン帝廟へ。

 

カイディン帝廟は第12代皇帝カイディン帝の陵墓でフエの郊外に位置しています。写真のカイディン帝廟へはたくさんの階段を上りようやく到着です。

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カイディン帝は、フランス統治下で擁立された皇帝ということで、フランスに対して融和的で、自身の陵墓にもフランスのバロック様式を取り入れるよう命じていました。

 

他の皇帝の陵墓と比べると規模こそ小さいもののユニークなスタイルでアジア各地から集めた美しい器や瓶等を材料として利用しています。良く見ると日本のビールの便も利用されていました。

 

見学後、地元レストランで昼食。

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フエでの昼食は、他の地域に比べ(すみません、個人的な意見です)上品な印象を受けました。レストランがフエの王宮の裏にある民家レストランで、全てが美味しかった。

 

昼食後、王宮の見学を楽しみます。

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繰り返しになりますが、フエは他の街と違い厳かな雰囲気が印象的です。王宮も広大で最短で見どころのみを周るルートでも2時間30分はかかるでしょう。

 

フエはまさに日本でいうところの京都や奈良の雰囲気です。当時の阮王朝時代のベトナムに想いを馳せることができました。

 

その後ドンバ市場へ。

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ツアー中、首都ハノイでも市場の見学をしていましたが、フエのドンバ市場の方が規模も小さく(ちょうど良く)人混みもス来なかったため、お客様も安心してお買い物を楽しんでいたようです。

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市場見学後、ティエンムー寺へ。

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上の写真は慈仁塔(トゥニャン塔)と呼ばれ、3代ティエウチー帝が1845年に建てたものです。フエのシンボルとなっています。

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ティエンムー寺は街のシンボルとして観光にも人気のお寺ですが、実はこのお寺を有名にしているのは負の歴史も関わっています。

 

ベトナムが南北に分かれていた内戦時代、フエは南ベトナム(民主主義)に属していました。当時のゴ・ディン・ジェム政権には、キリスト教徒が多く、仏教に対して弾圧的処置をとっていたと言います。

 

1963年6月11日、ティエンムー寺の僧侶ティック・クアン・ドックはその弾圧に抗議し、当時のサイゴン(現ホーチミンシティ)まで車でいき、アメリカ大使館前で自らガソリンをかぶり焼身供養を行ないました。

 

勢いを増す炎の中で僧侶は最後の時まで姿勢を崩さなかったと言われ、その様子は国際的にとてつもない衝撃を与えました。

 

そして、その後最悪なことに副大統領夫人であったマダム・ヌーは、これを「僧侶のBBQ」と揶揄し、国民から非難が高まり、後の軍事クーデターによってゴ・ディン・ジエムが殺害される一因となったと言われています。

 

上の写真の車は、ティック・クアン・ドック僧侶がサイゴンまで乗っていった車です。

 

ティエンムー寺見学後、お寺の川辺から船に乗りフォン川のボートクルーズを楽しみ、そのままホテル前の船着き場まで移動しました。

 

その後ホテルにチェックイン。夕食まで休憩です。

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夜は、特別な催しでした。ツアーの参加者が全員当時の王族の衣装に身を包み宮廷料理を楽しみます。

 

まずはレストランへの入場前、王族の祖先の先導による行進からはじまります。(後で確認したところ、どうやら本当とのこと)王族の祖先以外にもレストランスタッフ達も全員宮廷衣装だったためレストラン場内はすごく特別な雰囲気でした。もちろん貸切です。、現地テレビ局の取材も入っていました。

 

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全てがベトナム旧王朝時代を彷彿とさせ皆でタイムスリップを楽しみました。

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素敵!

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クジャクに見立てた生春巻きです。胴体のパイナップルは空洞で中にはロウソクの火が灯っています。

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食事中、ずっと現地音楽家達による生演奏付きでした。素敵な夜を満喫することができました。

                       (フエ:フォン・ジャンホテル泊)

7日目 フエ~ホーチミンシティ

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朝、フエを出発し、フエの空港へ。 フエから1時間弱でホーチミンシティへ移動しました。北部ハノイから中部ダナンへ移動したときも暑いと感じましたが、ホーチミンシティに到着後、まず感じたのが「さらに暑い!」でした。

 

まずはサイゴン大聖堂へ。外部からの記念撮影をしました。当時のフランス統治下が一目で理解できるホーチミンシティの名物観光地です。その後、教会の隣に位置する中央郵便局へ。

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以下内部の様子です。

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記念切手を購入に日本にお手紙を送っている人も多くいました。その後、市内で昼

食をとりホーチミンシティの中国人街、チョロン地区のティエンハウ廟を見学し、ホテルにチェックイン。

       (ホーチミンシティ:ルネッサンス リバーサイドホテル サイゴン泊)

                   

8日目 ホーチミンシティ~クチ~ホーチミンシティ

朝、ベトナム戦争で有名なクチへ。クチの地下トンネルを見学しました。ベトナム兵の地の利の活かした戦略を実感することができました。

 

午後はホーチミンシティに戻り自由行動。夕食はホテルにて。

                            (ホーチミンシティ泊)

9日目 ホーチミンシティ~(機中泊)~ソウル~新千歳

深夜ベトナムを出国、大韓航空(KE便)にて出発しました。朝方、ソウルに到着、ソウルにて乗り継ぎ新千歳へ帰着。

 

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