アイスランドとグリーンランド・アンマサリクの旅
こんにちは。もと海外旅行添乗員&公立高校の英語教諭で、現在は英語を使う仕事で生活をしているゆういち(@lifeasaguide93)です。
最近、こつこつと過去の海外添乗の想い出をブログ化しており世界史やら世界地理やらの復習をしていました。今回はアイスランドとグリーンランド・アンマサリクへの旅の想い出を記事化します。
秘境アイスランドとグリーンランドのイヌイットの村アンマサリクに行ってきました。アイスランドは物価が崩壊しており全てが高額な国でしたが、高いお金を払っていく価値は十分にあると感じました。何より手つかずの自然が素晴らしく、現地には温泉、地震、新鮮な魚介類があるなど、日本とも共通する点が多々ありお気に入りの国となりました。
- 1日目 成田~ロンドン~レイキャビク
- 2日目 ゴールデンサークルとブルーラグーン
- 3日目 南海岸をドライブ、東へ
- 4日目 氷河の世界
- 5日目 いざ、内陸部へ
- 6日目 グリーンランドへ
- 7日目 アンマサリク観光
- 8日目 再びアイスランドへ
- 9日目 アイスランド北部の観光
- 10日目、11日目 レイキャビク~ロンドン~成田
1日目 成田~ロンドン~レイキャビク
成田空港を出発し日本航空の便にてロンドンへ。到着後アイスランド航空に乗り継ぎレイキャビクへ。レイキャビク到着は夜中でしたが、夕焼け(朝焼け?)がとても美しく旅への期待が高まりました。
(レイキャビク:グランドホテル泊)
2日目 ゴールデンサークルとブルーラグーン
本日はツアー前半のハイライト、ゴールデンサークルの観光です。まずは「黄金の滝」と呼ばれるグドルフォスへ。とても風が強く水しぶきが舞い上がる中でしたが、2段式の落差32mの滝は、川幅が70mあり壮観でした。滝近くには外国資本による発電所建設から滝を守った、少女シーグリーズルのレリーフもありました。
【シーグリーズルのレリーフ】
次はゲイシール間欠泉へ。ストロックルと呼ばれる現在の間欠泉は、約5分に一度の間隔で熱水を噴出しています。高さ30mに及ぶ水柱は上手に写真に収めることが難しかったです。
昼食をラヴァトン湖近くのレストランで食べました。湖でとれるマスは最高でした!
午後はシングヴェトリル国立公園へ。
【地球の割れ目ギャウ】
ここは2004年にユネスコの世界遺産に登録された場所で、930年に世界で初めての民主議会が開かれた歴史があるところです。北米プレートに沿って谷を下り、大地の生まれた場所を歩きました。
※ここで2つのプレートが生まれ地球を一周し、なんと!日本列島で擦れあいながら海底に沈んでいくそうです。それゆえにアイスランド人と日本人は同じ大地を歩いているんですって!
その後、バスは西へと進みブルーラグーンへ。世界最大の温泉を楽しみました。泥パックを楽しむ人も多く見られましたね。
夕食をブルーラグーン内のレストランで済ませレイキャビクのホテルに戻りました。
(レイキャビック泊)
3日目 南海岸をドライブ、東へ
【スコガフォス】
午前、南海岸を目指してバスは出発。まずは地熱温水利用の植物栽培が行われているクヴェーラゲルジに立ち寄りました。町中には至る所に温室があり南国の花々が育っていました。
【セリャランズフォス】
その後、国道1号線(アイスランドを一周するリングロードと呼ばれる国道)を走り、セリャランズフォス(落差約40m)へ。迫力ある景色を楽しみスコガフォスへと向かいました。途中ホテル・アンナにて昼食。アンナはアイスランド出身の旅行者で人生を旅行にかけた人物としてアイスランドでは有名人です。
午後はエイヤフィトラ氷河から流れ落ち、黄金伝説が語り継がれているスコガフォスの滝へ。(落差約62m]景色を楽しんだ後、民族博物館に立ち寄り、現地の生活様式等について学びました。映画「ロード・オブ・ザ・リング」の撮影場所にも使われたかつての住居や、鯨の骨でつくられた水桶や昔の漁船などを見学しました。
その後、さらに東へ移動です。この辺りはカトラ火山の噴火により700平方キロにも及ぶ広大な砂原が広がり、氷河の舌端には黒い砂が付着していました。アイスランド島最南端のデルフォレイでは、パフィンに出会うことができました。北海道でいうところのエトピリカによく似ていてペンギンのようにも見える愛嬌のある見た目の鳥です。
その後、さらに東へ。途中ルピナスの花咲く草原の間を走りキルキュバイヤルクロイストゥルへ。
【パフィン】
(キルキュバイヤルクロイストゥル:ラキホテル泊)
4日目 氷河の世界
午前、アイスランド最大(ヨーロッパ最大にして世界規模でも最大級)のヴァトナ氷河の舌端が溶けてできたヨークスアゥルロウン湖へ。湖までの移動途中で車を止め氷河を遠望しました。
【火山の噴火後の土石流で押し流された橋の残骸】
※アイスランドは一つの大きな火山の島と言われています。島には休火山、活火山を含め130ほどの火山があり19世紀以降、約10年に1回のペースで火山の噴火をおこしています。いつどこで噴火が起こるかわかりません。このあたりも、北海道に住む私とてしては親近感が持てるところです。
氷河遠望スポットでの写真休憩後、ヨークスアゥルロウン湖へ。海岸線まで続いていた氷河が年々後退し、ラグーンとなりやがて湖となりました。
ヨークスアゥルロウン湖では、現在でも年々湖の形が変わっているという湖を水陸両用車でクルーズを楽しみました。何千年も前の氷で私が用意したウィスキーやジュースを楽しむ方もいましたね。
その後スカフタフェットルホテルにて昼食後、午後はスヴィナフェル氷河を間近に見学です。約30分緩やかな坂を歩いていきました。
見学後、しスカフタフェットル国立公園へ。ビジターセンターで1996年に氷河の下の火山が爆発したことにより起きた大洪水の映像を見てから、スヴォルティの滝までの約1時間半のハイキングを楽しみました。
なんと!道中、日本ではレアなライチョウが!
この滝は、黒い玄武岩が創り出した柱状節理の珍しい景観が見られる滝として知られています。登り坂、下り坂を越えて近づいた滝は素晴らしかったですね。帰路、シスターの滝に立ち寄りホテルへ戻りました。
【シスターの滝】
(キルキュバイヤルクロイストゥル泊)
5日目 いざ、内陸部へ
【オーフェルの滝】
本日はいよいよ、山越えができるチャーターバスの本領発揮の日です。普通のツアーではめったに訪れない内陸部に進みます。途中から未舗装道路を走り、川を渡りエルドギャウへ。
エルドギャウではオーフェルの滝を遠望し、40kmに渡って伸びる噴火の裂け目跡を見学しました。昼食はギャウの駐車場近くにてピクニックランチを楽しみました。
午後は、ランドマンナロイガルに移動。水着の男女が川の温泉を楽しんでいました。その後、川沿いに続く緑の谷の散策を約1時間半かけて楽しみました。
異なる鉱石、噴火後にできる溶岩石がつくられる過程の温度の違いなどにより、さまざまな色合いの山に見え、とても美しい景色でした。この世のものとは思えず、まさにスターウォーズの世界です。(これは私個人の感想です。スターウォーズの舞台に使われたのは北アフリカのチュニジアでアイスランドではありません。)
チュニジアの旅行記は以下!
その後、噴火によって出来上がったカルデラ湖などを見学しながらフルージルへ。バスの揺れはなかなかのものだったため、舗装道路に入った時にはホッとしたことを記憶しています。天気にも恵まれたため、大噴火を起こしたヘクラ火山も見る事が出来ました。月面世界のような内陸部独特の溶岩群もアイスランドの新しい美しさでした。
【ヘクラ山】
【アイスランドのスタンダードホテルの内装】
※フルージルだと記憶していますが、正直なところ、かなり昔で現在同じホテルがないため自信がありません。しかしながら、いずれの場所のホテルも同じような内装でした。清潔かつ簡素なつくりです。
(フルージル:ホテル フルージル泊)
6日目 グリーンランドへ
【ホフディの家】
午前、ホテルを出発し、「煙の湾」を意味するレイキャビクに戻ります。1986年にレーガン元大統領とゴルバチョフ元書記長が会談を行った「ホフディの家」や国会議事堂、ハトルグリムスキルキャ教会を訪れました。
【国会議事堂】
【ハトルグリムスキルキャ教会】
教会前には1000年にアメリカ大陸を発見したヴァイキング、レイブル・エリクソンの像がありました。残念ながら教会は修復中でした。
街の見学後空港に向かいます。空港近くのレストランにて昼食を済ませ、午後いよいよグリーンランドへ渡ります。航空機にてクルスクへ。航空機がグリーンランドに近づくと流氷が見えました。さすがグリーンランド。延々と続く流氷はとても印象的でした。
クルスクからは2つのグループに分かれてヘリコプターでアンマサリクを目指しました。天候に恵まれヘリコプターも引き返すことなく無事アンマサリクに到着。その後、全員でアンマサリクのホテルで合流となりました。
【アンマサリクホテル】
チェックイン後、ホテル周辺を歩いてみましたが、小学校があったりスーパーがあったりと当たり前ですが、普通の生活ができているようです。白夜の影響で夜の10時過ぎにも関わらず暗くならず少年が学校のグラウンドでサッカーをやっているのが印象的でした。
(アンマサリク:アンマサリクホテル泊)
7日目 アンマサリク観光
朝、希望者とアンマサリクの散歩へ出かけました。急な坂を下りスーパーマーケットの脇を通り海まで歩きました。
午前、朝食後はホテル従業員の案内でハイキングに出かけました。白い十字架が並ぶイヌイットの霊園の傍らを歩き、あぜ道を約40分程度歩きました。川沿いを歩き、大自然溢れるグリーンランドを満喫しました。
散策後、ホテルに戻り昼食を済ませます。午後は、アイスクルージングへ。漁船に乗り白い大きな氷を避け、流氷の間をゆっくりと抜けながらコンオスカスフィヨルドを進みます。深く美しい青色の氷塊や海中に見える白い氷塊が印象的な約2時間のクルージングでした。見学後ホテルに戻りました。
(アンマサリク泊)
8日目 再びアイスランドへ
早朝、2グループに分かれてヘリポートに移動しました。この日は朝からクルスク上空の天候が悪かったため、なかなかヘリコプターが飛べません。来るときは順調過ぎましたが、帰る時になってアンマサリクは辺境の地なのだということを実感しました。なんと小さい待合室でやることもないまま待つこと4時間。。。
その後、なんとか無事クルスクへ。到着後、航空機に乗り換えレイキャビクへ。そしてさらに航空機を乗り換えアイスランド第二の都市アークレイリへ移動となりました。
(アークレイリ:ホテル ケア泊)
9日目 アイスランド北部の観光
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本日はアイスランド北部の観光です。港町フーザヴィークへ。ホエールウォッチングを楽しみました。白波を乗り越え、船は沖へと進みます。クジラも姿を見せてくれたため盛り上がりましたね。(まさかのカメラ充電切れで写真を撮れず・・・インスタグラムの画像を参照させていただきます。)見学後港に戻ります。
地元のレストランで昼食後、午後はミヴァトン湖へ立ち寄ります。ミヴァトン湖は火山湖で底が低くマリモが育つ湖です。道東釧路出身で阿寒湖が近い私としてはマリモで反応してしまいました。
※ちなみにミヴァトン湖のマリモは直径10cmくらいまでしか育ちませんが阿寒湖のマリモは30cmくらいまで育ちます!
そして硫黄山に立ち寄ります。所々陥没しており、まさに月面のクレーターのようでした。
「神々の滝」と称されるゴーザフォスへ。西暦1000年頃に、ヴァイキングの人々が多神教の神々からキリスト教に改宗する際、これまでの神様像を滝に投げ込んだという伝説に由来します。
見学後アークレイリに戻り航空機で再びレイキャビクへ。旅の最後の晩餐はレイキャビク市内を一望できるペルトランという回転レストランにて楽しみ、国際空港近くのケフラヴィークのホテルへ。
(ケフラヴィーク:フルグホテル泊)
10日目、11日目 レイキャビク~ロンドン~成田
早朝ホテルを出発しアイスランド航空にてロンドンへ。その後、ロンドンから日本航空の便に乗り継ぎ成田空港まで移動となりました。
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