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お茶漬けの歴史と北海道スタイル海鮮茶漬けについて

こんにちは。もと公立高校の英語教諭で、現在は英語通訳ガイドで生計をたてているゆういち(@lifeasaguide93)です。

 

最近身近な食材の歴史的ルーツを追求することに夢中です。今回はお茶漬けの歴史と北海道スタイルのお茶漬けについて書きます。

 

北海道民の私からすると、お茶の代りに出汁を使った出汁茶漬けが当たり前ですが、お茶漬けは名前の通りもともとお茶をご飯にかけたものです。実際に、関西では出汁茶漬けではなくお茶を使ったお茶漬けを好む方が多い傾向にあります。

 

 お茶漬けとはいったいいつ、どこで、どのように普及していったのでしょうか。身近なお茶漬けについて一緒に知識を深めていきましょう。また海鮮食材等を贅沢に使った北海道民スタイルのお茶漬けについて丁寧に解説します。

 

 

お茶漬けの歴史

f:id:life-as-a-guide:20201004160704j:plain結論からお伝えすると、お茶漬けのルーツは平安時代に始まった「水飯」や「湯漬け」の文化と言われておりシンプルにご飯に水はお湯をかけたものでした。

そしてショッキングな事実が、水飯や湯漬けの文化は米の保存の技術がない当時、簡単に傷んでしまう炊いたお米の表面を、洗い流すことで通常より長い期間食べることができたということから庶民の間で広まったと言われていることです。

 

その後、平安時代には炊いてもすぐに冷めてしまうご飯を温かく食べるための知恵となり武家の間でもトレンドとなります。銀閣寺建立の足利義政がお酒を飲んだ後に湯漬けを好んで食べたことが有名です。

 

その後、江戸時代にお茶が庶民に普及するにつれて香りが良く、うまみ成分のグルタミン酸を含む煎茶をご飯にかける方がお湯をかけるよりも美味いとされ、お茶漬けの文化が生まれました。

さすが「永谷園」なんと江戸時代からお茶漬け文化の火付け役だった!

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今でこそ一般的な煎茶は実は、江戸時代中期に完成したものでそれまではお茶といえば抹茶で、抹茶は茶道、茶道は皇族、貴族、そして武家の嗜みと言うのが日本の常識とされていました。


永谷園の祖先である永谷宗円は、長い苦労の末に現在の京都府宇治田原町で「青製煎茶」という煎茶法の一つを開発しました。永谷宗円の功績で、江戸時代にはお茶づけは庶民の日常生活にすっかり浸透したと言われています。

 

当時の庶民の生活の記録を見ると、関西、関東問わず1日に1回はお茶漬けを食べていたこと、お茶漬けを食べることでご飯茶碗を洗う手間が省けたこと、そして江戸を中心に日本ではお茶漬け専門店も営業していた事等がわかります。

何故出汁茶漬けが定番になったのか?

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出汁茶漬けが定番になったのは、「永谷園」の存在が理由です。日本人にとって欠かせない「お茶漬け海苔」が1952年に永谷宗円から数えて9代目の永谷武蔵と、10代目で現在の永谷園の創業者である永谷嘉男の親子がお茶づけ海苔を完成させました。

 

ご飯にお湯を注ぐだけというスタイルが大ヒット商品となり、現在にも受け継がれています。永谷園はお茶漬け海苔開発時から出汁に拘っており、永谷園の存在が出汁茶漬けを日本中に広めたことは明らかです。

関西人が昔ならではのお茶漬けを好む理由

しかしながら、関西では昔ならではのお茶をご飯にかけたお茶漬けが人気で永谷園のお茶漬け海苔を利用してもお茶をかけて食べるスタイルが定番のようです。

 

北海道民の私からすると、出汁の味が十分だからお茶ではなくお湯で良いのでは?と思うのですが、昔ながらの文化を引き継ぐ関西の人たちを心から尊敬しつつもその理由について考えてみました。

 

よく言われている理由として、関西が関東に比べお茶漬けに添える漬物が充実しており、ご飯にお湯をかけて食べるよりお茶の方が漬物と相性が良がったということです。また、質素、倹約を重視する商人文化があった関西人にとって料理で余った野菜の根や葉を漬物にし、お茶漬けと一緒に食べることはとても理にかなっていたとも言われているのです。

北海道らしい海鮮茶漬け

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北海道では、本来のお茶をかけたお茶漬けではなく、出汁をかけたお茶漬けが普及しました。出汁の基となる昆布王国である北海道では必然の流れだったのでしょう。そして簡単に食べられるお茶漬けの文化は漁師の間で広まり、北海道では新鮮な魚介類を用いての漁師飯としてお茶漬け文化が発展しました。

 

北海道らしいお茶漬けを紹介させていただきます。地元漁師の間では当たり前のお茶漬けスタイルなのですが、私も含め北海道民にとっても、漁業従事者でなければ驚くほどの豪華さなんですよ!

 

たらこ

 北海道では全国の約90%のタラが水揚げされます。それゆえにタラはもちろんのこと北海道産のたらこは全国的に有名です。なかでも地獄谷で有名な登別(のぼりべつ)近郊の虎杖浜(こじょうはま)産のたらこは最高級ブランドとして知られています。

 

登別温泉や近郊の温泉宿に宿泊すると夕食時、朝食事とバイキングで食べ放題となるのですが、まったく臭みがなく新鮮で美味しいですよ。ごはんが何杯でも食べれます。九州の有名な明太子も実は北海道産のたらこを使っているのを知っていますか?

 

北海道のたらこは、お茶漬けの具にも最適でお好みに合わせて生のまま、もしく少し炙って提供されます。

毛ガニ

エゾバフンウニ

北海道のウニは有名ですが、特に有名なのが利尻(りしり)産のバフンウニです。利尻島周辺では日本で最高級ブランド昆布である「利尻昆布」が繁殖しますが、利尻のバフンウニはこの上質昆布を食し成長するのです。

 

正直なところ、かなり高額なウニですが、きちんと間違いないものを選べばその味は最高です。むしろ、最高品質の利尻ウニでしかお茶漬けに合わないと感じます。贅沢にお茶漬けにトッピングする場合、是非海水ウニを利用して下さい。

 

一見すると形が良い木の折に乗せられたウニはミョウバンで固められており、ウニに独特の臭みがつきます。ウニ好きの私としては、それはそれでおいしいのですが少なくともお茶漬けにするなら絶対海水ウニです。

 

 

焼き鮭&いくら

 牡蠣の名産地である厚岸町が誇る牡蠣を贅沢にも佃煮にした商品が存在します。

厚岸の牡蠣は寒い海で育つため、身の締まりがよく、天然の植物性プランクトンをたっぷりと食べて育つためその良質の味は全国的に知られています。

その特産の牡蠣のうま味が凝縮された佃煮の紹介です。お茶漬けにトッピングすると凝縮された牡蠣のうま味が出汁に溶けだし最高のお茶漬けになること間違いありません。

 

厚岸牡蠣の佃煮はお茶漬けの具にはもちろん最高ですが、そのままお酒のつまみにしてもよし、温かいご飯にのせて食べるもよし、お米、出汁と一緒に炊いて牡蠣飯にしてもよしと万能な選手なのです。

 究極の北海道茶漬けは全て通販でOK!

実は北海道らしいお茶漬けは、全て通販の食材でつくることができます。私のささやかな贅沢方法(おすすめの食材など)をご紹介します。

 

では通販で北海道のお茶漬けをつくっていきましょう。

まず、可能であれば使用するお米は北海道米を使いましょう。ななつぼし、ゆめぴりか、ふっくりんこ、きらら397等、北海道ならではのお米は北海道で獲れた魚介類に合うこと間違いありません。北海道米を使うメリットは寒さの中強靭に育つ米の凝縮された甘味と旨みにあると言われています。

 

次に出汁ですが、北海道ならではのお茶漬けは最高級昆布の利尻(りしり)昆布で出汁をとります。もちろん昆布そのものから出汁をとるのがベストですが、きちんと美味しい出汁をとるには熟練の技術が必要です。

 

この商品なら沸騰したお湯に混ぜるだけで本格的な利尻昆布の出汁がとれますよ。我が家には常に2パックのストックがあります。

 

 自分で出汁を用意するのはめんどくさい!という方は永谷園の北海道限定お茶漬けのもとを購入するのも一つの方法です。さすがに鮮度抜群の本物には劣りますが、さすが永谷園でこれらのもとを使ったお茶漬けの出汁は最高で簡単に幸せな気分になることができます。

ジンギスカン茶漬けって知ってますか?

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北海道民のソウルフードといえばジンギスカンです。専用の鍋で新鮮な羊肉を野菜の上で蒸し焼きにする食べ物ですが、ジンギスカンには2通りの食べ方があります。ジンギスカンの発祥として知られる道央の滝川市は肉を漬けだれで味付けした上で焼くパターンで、〆は鉄鍋の上で焼きうどんをつくり〆るのが定番です。

 

一方で札幌を中心に広まったのが他の焼肉と同様、専用の鍋で肉を野菜の上で蒸し焼きにし専用のタレにつけて食べるパターンです。この札幌パターンの〆が実はお茶漬けなのです。

 

食べ終わったジンギスカンのタレをご飯にかけ暑いお湯をかけ食べるのです。(お湯の代りに番茶か煎茶もありです)これが最高で、ジンギスカンのうま味、一緒に焼いた野菜のうま味が全てお茶漬けに溶け込み究極の〆として札幌市民を中心に愛されています。

 

北海道のジンギスカンといえば、その発祥で肉を特製のタレで漬け込んだタイプの松尾ジンギスカンが有名で発祥地の道央を中心に松尾ジンギスカンは愛されています。

 

松尾ジンギスカンは全道に展開しております。通販でも食べることができますので是非お試しください。

 

 

お茶漬け文化の歴史を知り引き継いでいこう!

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今回はお茶漬けについて深く掘り下げてご紹介しました。歴史をたどると、その名の通りごはんをお茶に浸して食べたことが本来の形で、現在でも関西を中心にその文化は残っています。

 

その一方で、お茶漬けと言えば「永谷園」の本家本元、永谷宗円が江戸でのお茶漬けの普及と、その後の出汁茶漬けの普遍化に貢献しています。

 

そういう背景を考えると私の住む北海道は永谷園のお茶漬けの影響がとても強くある地域なのだと認識しています。

 

しかし我々日本人は、お茶漬けというものが本来どのようなものであったかを知らないといけませんし、そうあるべきだと思っています。

 

その上での各地域ごとの郷土性を楽しみたいですね!北海道の絶品出汁茶漬けを是非お試しください!

 

ちなみに!温かいご飯と沸騰したお湯を用意するだけで良いすごく簡単な北海道茶漬けを紹介します!とても美味しいので私は自宅に常に常備しています。

 

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