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英語通訳ガイドとしての生き様を公開しています!

食べないと人生損する!北海道の米と北海道らしいご飯の供

こんにちは。もと公立高校の英語教諭で、現在は英語通訳ガイドで生計をたてているゆういち(@lifeasaguide93)です。

 

私は、日本人に生まれたからには、やっぱり主食は「米」だと意識してお米を極力食べるようにしています。お米は腹持ちが良くパンや、麺類と比べると(一部例外あり)ヘルシーです。そして、お米は同じ炊いたごはんでも米の種類、炊き方によって味や食感が違うため、合わせるおかずを変えるという楽しみもあります。

 

お米を拘りを持って選び、合わせるおかずを選ぶというと、なんとも優雅で贅沢に聞こえます。しかしながら、我々の多くは、日本人の潜在的&本能的な米の拘りを通じて、この趣向をどこか嫌味ではなく崇高なこと、むしろ日本人として尊敬に値すると受け入れられるのではないでしょうか。

 

炊いたご飯に合わせるおかずの種類を考えると、一般的なおかずだけでもすごい数となることに加え、日本には「ごはんの供」、「ふりかけ」という食文化も存在し、それらの種類、白米の種類との組み合わせを考えると、組み合わせは無限大になるのではないでしょうか。

 

私はいつの日か私が考える最高のごはんとおかずの組み合わせをみつけたいと考えています。今回は、私の愛する北海道米、そしてお気に入りのごはんの供を紹介させていただきます。

 

北海道のお米の歴史

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日本のお米と言えば、新潟県魚沼産のコシヒカリが有名で、その知名度、評価、味については誰もが納得することでしょう。私の住む北海道は新潟県と同じく、日本有数の米どころで、新潟魚沼産のコシヒカリにも引けを取らない美味しいお米が生産されています。

 

そもそも日本で栽培されている米は、主食用(白米用)、もち用(もち米)、そして日本酒用の米がありますが、北海道ではいずれも盛んに生産されており北海道は今や米の生産量は日本一となっています。

 

しかしながら、北海道に開拓民が入ってきた当初は、北海道の地で米を生産するということは、まさに夢物語で栽培を試みること事体が馬鹿げており、誰も栽培に着手しなかったと言われています。

 

それでも勇気あるチャレンジャーがいたのです。1873年に札幌からほど近い北広島市の地で北海道稲作の父と呼ばれる中山久蔵氏が「赤毛」という品種で米作りに成功しました。この赤毛は今や全国的なブランドとなった「ゆめぴりか」「ななつぼし」の先祖で、当時中山氏は寒さに強い赤毛を使い、その時代不可能とされていた道南以北での米作りを行ったのです。

 

中山氏は風呂の湯を昼夜と苗代に流し込み、川の水を温めて田んぼに引き入れたと言われています。こうした努力が実を結び、1873年ついに米の収穫を得ることに成功し北海道の米作りの歴史は始まりました。

 

その後、1988年に「きらら397」が誕生、2001年に冷めてもおいしく粘りがあるお米と言われる「ななつぼし」ができ、2003年には道南で「ふっくりんこ」が生まれました。

 

2008には北海道米のブランド米「ゆめぴりか」が誕生します。他府県に負けないおいしいお米を作りたい。そんな思いから「ゆめぴりか」ができ、今やゆめぴりかは日本を代表するお米にまで成長しました。

北海道米と合うおかず

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 それではそれぞれ北海道米の特徴と、それぞれのお米に合うと言われるおかずについて紹介していきます。普段の生活で敢えて米に合うおかずを選んでいるという人はまずいないと思いますが、例えば北海道のレストランで食事をする場合、今から共有する内容を知っていると知らないでは食事の満足度が上がったり、レストランの食材に対する拘りを知ることができるかもしれません。

 

実際に北海道の多くのレストランでは地元食材の情報提供に積極的でメニューを見ると食材についての詳細を記載しているところが多い印象です。

きらら397

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きらら397は北海道米の先駆者で、北海道の中心部である道央、上川町を中心に栽培されています。きらら397は、噛めば噛むほど口の中に甘みが豊かに広がると言われています。適度な粒感があり、崩れにくく、ピラフなどに最適なお米です。タレ通りがよく、丼物などにも向いていると言われています。

 

北海道の東部名物の豚丼との相性は抜群です。有名な牛丼チェーンレストランの吉野家では北海道産のきらら397を主力として使用しているようです。

 ななつぼし

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ななつぼしは、県庁所在地の札幌市から車で約1時間30分の距離にある岩見沢市や道央の比布町(ぴっぷ)を中心に道内で栽培されています。ななつぼしは価格と美味しさのバランスがちょうど良いと言われています。

 

適度な粘りと噛むほどに広がる甘みが、美味しいと評判です。口当たりがさらっとしていながらも、しっとりとした食感がお寿司に良く合うと言われています。冷めても美味しいためお弁当やおにぎりにも最適です。

おぼろづき

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おぼろづきは北海道各地で栽培されており、お米のでん粉に含まれる「アミロース」が低いと言われ、それまでの北海道米にはなかった強い粘りを持たせることに成功したお米と言われています。なんと開発まで8年もかかったというから驚きですお米自体が美味しいため、おかずかなくても美味しく食べられると評判です。

 

お米の評判を調べて行くと、お米自体がシンプルに美味しいため塩結びや焼き海苔だけでいただくという意見が多く、結局はそのような食べ方が一番おいしく食べられるようです。お米自体の味を楽しみたいとなれば、今回のもう一つのテーマとして扱う「ごはんのお供」として、まさに申し分のないお米です。

ほしのゆめ

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ほしのゆめは、道央の上川町を中心に道内で栽培されており、その味わいはお米の味を主張しすぎない、やさしい味わいだと言われています。ほしのゆめはどんなおかずにも合わせやすく、あえて脇役に徹することでおかずを引き立てます。


さっぱりとして、程よい粘りがあり、炊き上りはやわらかな仕上がりとなります。ほしのゆめはおかずを引き立てるため、ここは北海道らしい料理として北海道版のからあげ「ザンギ」や「鮭のちゃんちゃん焼き」等の味の濃い目のおかずに合わせてみてはいかがでしょうか。

ふっくりんこ

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函館市で開発された高品質米として知名度が高いお米です。名前から想像できる、ふっくらとした食感が特徴です。航空会社の国内線で採用され「プロ御用達のお米」として紹介され、さらなる注目を集めています。

 

和食との相性が良いとされています。北海道では北海道らしい和食料理「肉じゃが」と合わせる家庭が多いようです。

ゆめぴりか

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ゆめぴりかは道央の上川町をはじめ、スキーリゾートで有名なニセコ地方で多く栽培されています。多くの品種改良を重ねてきた北海道米技術の粋と言われている品種です。


ゆめぴりかはお米のおいしさを守るため、品質が徹底的に管理されており独自の品質基準(タンパク質の含有率が7.4%以下に抑えられたお米)を達成できたものだけを厳選して製品化するという方法がとられています。

 

日本一おいしい米をつくる!という北海道民の「夢」に、アイヌ語で美しいを意味する「ピリカ」を合わせゆめぴりかと名付けられました。

 

お米は粘り気と甘味が強く炊き上がりのお米の粒の艶やかさも際立って美しいと言われています。ゆめぴりかは和食から洋食、そして中華まで幅広くどんな料理にも合うと言われています。

 

濃い味の煮物料理でも、お米の個性と風味が負けることはありません。あなたもいろいろ試してみて、最高の組み合わせを見つけてみてはいかがでしょうか。

北海道のご飯の友

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北海道には最高のお米が揃っています。そして最高のお米に合わせてごはんの供の種類も豊富にあります。島国北海道らしく魚介類や海藻を使ったものや、山菜等山の幸を使ったものも多い印象です。

 

全てを紹介することは難しいですが、今回は北海道民の私がほとんど無意識的に食べ続けてきた北海道米に合う私のお気に入りのごはんの友をご紹介させていただきます。北海道民で島中を旅して周っている私が厳選したご飯のお供達です。あなたも是非試してみて下さい!

「山わさび」醤油漬け

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北海道と言えば山わさびです。あなたはご存知ですか?一般的に知られているわさび(本わさび)ではありません。いわゆるわさび(本わさび)は沢など、綺麗な水の流れがあるところに生える、緑色の茎をすりおろして、料理に添えるあなたも良くご存知の鼻につんとくる「あれ」です。

 

一方で、山わさびとは北海道などの寒い地域の山に自生する黄色の見た目は少し生姜に似た食べ物です。なんと、日本全土の山わさびの収穫量のほぼ99%がは北海道産の山わさびなのです。

 

山わさびなんて、聞いたことがないという方も多いかと思われますが、山わさびは西洋わさびのホースラディッシュと同じ種類の食べ物です。そのため、山わさびはステーキ等肉料理にも合うのです。

 

そんな山わさびをすりおろし、醤油を垂らし熱々の白飯に乗せて食べるのが北海道スタイルです!鼻にツンとくる香り豊かで刺激的な風味がたまりません。各メーカーがある程度日持ちのするごはんの友として「山わさびの醤油漬け」を販売していますが私のおすすめはこれです。

 トヤマの山わさび白醤油漬けはツンとくる辛さが、辛いのですがクセになる逸品で白飯に乗せて食べたらご飯が止まりません。醤油は、北海道の蔵元であるトモエの白醤油が使われており、風味豊かな醤油の味わいが山わさびの辛さを緩和し、その上で山わさびの風味を引き立てます。ごはんにはもちろん、焼肉、ステーキ、お刺身にも良く合います。

牛しぐれ

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日本人に生まれたからには絶品しぐれ煮を是非おいしくいただきたいところです。しぐれ煮は、もともと三重県桑名市が発祥で名産ハマグリを用いた佃煮の「時雨蛤」のことでしたが、現在は、生姜入りの佃煮全般をしぐれ煮といいます。

 

牛肉のうま味が凝縮された牛しぐれは白飯には最高のごはんの友です。

私のおすすめは、北海道産十勝牛しぐれです。北海道の広大な大地で育った肉牛は最高級品で、白老牛に代表される北海道産牛肉は、今や日本全国でもブランドとして認められています。北海道産十勝牛しぐれは北海道東部十勝平野で育ったブランド牛、十勝牛を贅沢に使った絶品ごはんの友です。

 たらこ

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 北海道と言えばたらこです。北海道のスケソウダラの漁獲量は全国の90%以上を占めており、スケソウダラの卵のたらこも豊富にあります。あなたも北海道に来たら、たらこが美味しいと感じるのではないでしょうか。

 

日本に流通しているたらこの大部分が輸入物で、海外から鮮度を保つため一度凍らされて輸入されてきます。その後、日本で解凍され味付けされますが、こうすると味が落ちると一般的には言われています。

 北海道のたらこは新鮮なたらこを味付けした後に必要に応じて解凍させるため、たらこ本来の風味が失われることなく美味しいと言われています。

 

北海道産のたらこの中でも虎杖浜(こじょうはま)産のたらこは絶品です。厳しい冬に虎杖浜沖で水揚げされたスケソウダラの卵は、その日のうちに加工され低温下で充分に熟成させられます。

 

塩気はちょうどよく上品な味わいで卵一つ一つに弾力がありプチプチとした食感を楽しむことができます。虎杖浜産のたらこがあればご飯が何杯でも食べれてしまいます。


松前漬け

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松前漬けは道南の城下町松前町を起源とする郷土料理で、数の子、スルメ、道南にし育たない「がごめ昆布」の千切りを醤油ベースのタレで漬け込んだ保存食です。

 北海道に来れば松前漬けはどこでも手に入りますが、本場松前と、道南の大都市、函館市で買う松前漬けのクオリティーは別格です。

 

まずは一般的に流通している松前漬けのメインは昆布やスルメで、そこに数の子が少し入っているというものですが、道南の松前漬けは、むしろ数の子の割合の方が多くお店によっては全容量の70%が数の子というものもあります。

 

そして地元でしか採れない「がごめ昆布」は栄養価が豊富で、特有のネバネバがなんともクセになります。ごはんのお供にはもちろん合いますし、お茶漬け、おにぎりにしても最高です。

 北海道米と抜群のごはんの供で食卓を幸せに

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北海道のお米と特徴、そして私のおすすめのごはんの供を紹介させていただきました。私も普段何気なく食べている北海道米の特徴を見直すことで、今後お米について拘って食べてみようと思ういい機会になりました。

 

これであなたも北海道米について、私と同様、最低限の知識を得たと思います。是非、今後、北海道を訪ねお米を食べる際は意識してみて下さい。道民のあなたも、是非あなたの好みのおかずに合わせて、いろいろなお米を試してみて下さい。

 

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