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北海道のラーメンの歴史とは? 北海道ラーメンの名店を手軽に自宅で味わってみて!

こんにちは。もと公立高校の英語教諭で、現在は英語通訳ガイドで生計をたてているゆういち(@lifeasaguide93)です。最近ラーメンにはまっています。

 

私は子供の頃は醤油ラーメン派でしたが、今は味噌ラーメンが好きです。たまに(特に北海道函館に行くと)塩ラーメンが食べたくなったり、地元釧路で釧路醤油ラーメンが食べたくなったりします。

 

そしてラーメンを食べ続ける中で、ある疑問が私の中に現れます。

 

「ラーメンが中国からきたのはわかるけど味とか麺とかが全然違う。いつ日本に入ってきた?そして北海道に来たのはいつ?そもそも、中国に味噌ラーメンというのは基本的にないよな・・・なぜだ?」

 

英語ガイドとしてラーメンについてもう1ランク上の知識と説明が必要だという結論に至りました。

 

今回はラーメンの歴史と私の大好きな北海道ラーメン、そして私のお勧めの中からインスタントで食べれるラーメンにについても紹介します。

 

 

日本のラーメンの歴史

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【旭川:いってつ庵】

 

ラーメンの文化が日本にもたらされたのは、歴史上そんなに古い話ではありません。幕末の開港後、横浜、神戸、長崎、函館に多くの外国人が移り住んだことをきっかけにラーメン文化が日本人にも浸透していったと言われています。

 

ラーメンが大ヒットしたきっかけは1910年に東京の浅草で創業した「来々軒」でした。創業者が横浜中華街から中国人料理人を雇い日本人向けのお店をつくり、主力メニューを当時、南京そば、もしくは支那そばと呼ばれたラーメンだったのです。

 

北海道ラーメンの歴史

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【札幌:味の三平】

北海道のラーメンは?と聞くと、札幌味噌ラーメンをイメージする方が圧倒的に多いです。しかし北海道のラーメンは味噌だけではありません。

 

札幌の味噌、旭川の醤油、函館の塩が北海道の代表格で、これらが北海道の三大ラーメンと言われています。

 

旭川ラーメン

それでは各地のラーメンの歴史を辿っていきましょう。それぞれのラーメンが発展していったのにはきちんと理由があります。例えば旭川では醤油ベースの魚介とトンコツのWスープが主流です。

 

旭川ではもともと養豚が盛んだったことから廃材となるトンコツがスープに用いられたのが始まりです。そしてトンコツ特有の臭いを緩和するため魚介系のスープで合わせられWスープが主流となりました。

 

ベースが醤油なのは、日本に入ってきた当時のラーメンが醤油ベースだったためです。また旭川ラーメンは他の地域のラーメンに比べてラードが多く入ります。

 

これは、冬には-30℃を越える日が続く豪雪地帯旭川ならではの、ラーメンが冷めないための工夫です。

 

函館ラーメン

次に函館ラーメンです。古くから外国に開港していた函館には良質の昆布を買い求め多くの中国人商人が入っていました。

 

函館の塩ラーメンの元祖については諸説あり定かではないのですが、多くの中国商人、または函館に移住し中華料理店を開業した中国人が広東省出身だったと言われ、函館ラーメンは広東の湯麺(タンメン)がルーツと言われる説が有力です。

現在の函館ラーメンの特徴は透き通る上品で昆布の旨みが効いた出汁に細麺を合わせるというスタイルが古典的かつ定番となっています。

 

お店によっては港町函館の特色を活かしラーメンのトッピングに昆布、とろろ昆布、カニ、イカ、ホタテ等各種魚介類等がたっぷりと盛られていることもあります。

 

札幌味噌ラーメン

続いて札幌味噌ラーメンの歴史を見ていきましょう。味噌ラーメンは実は昔からあったわけではありません。先に書いたように昔の日本において、ラーメンと言えば醤油か塩ラーメンだったのです。

 

その後、札幌の「味の三平」というお店が味噌ラーメンを始めます。札幌のお客さんの要望に応えて創り出したのが味噌ラーメンだったと言われています。

 

これが全国で爆発的に売れました。その後、味噌ラーメンの知名度も上がり、ラーメンのスープには味噌もありだという考え方が定着していったのです。

 

この時、三平で使っていた麺がやや固め太めの熟成縮れ麺だったため「札幌ラーメン=太縮れ麺」というイメージも全国的には少なくないようです。

 

実はこの縮れ麺、三平の店主の大宮さんが当時味噌ラーメンにうまくからむ、讃岐うどんのようなコシのある麺をつくりたいと西山製麺所に協力を得て1995年に完成した麺だったのです。

 

西山製麺の麺は美味いですよ。北海道ならどこでも売っています。あの縮れた感じがたまらなく、味噌だけとは言わず、道民は醤油、塩、担担麺等、なににでも合わせてしまいます。

 

夏はざるラーメンにしてもうまい!

 

札幌味噌ラーメンの元祖、味の三平は現在も現役で営業中です。もともとは繁華街すすきのエリアにあり夜の営業でしたが、現在は大通公園近くの商業エリアの中にある大丸藤井セントラルビルの4階に移転し昼の営業を行っています。

 

 

味噌バターコーンラーメンは観光客のため!?

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【札幌:寳龍】

 

札幌味噌ラーメンにはコーンやバターが入ってるイメージを持つ人も多いようですが、観光地のラーメン以外には最初からコーンやバターが入っているラーメンはそれほどありません。実際味噌ラーメン発祥の三平のメニューにはバターコーンラーメンはありません。

 

しかしながら、コーンやバターはラーメンに甘味とコクを加えてくれるのでトッピングで用意している店は多いです。そして味噌だけではなく醤油、塩ラーメンにもトッピングができます。

 

生まれも育ちも北海道の私としてもバターコーンラーメンを否定する気はなく、むしろ美味しいと思っています。

 

しかしながら、現地情報として敢えて説明を加えるなら、道民はコーンとバターの味にとても慣れ親しんでいるため、あえてラーメン屋にいってまでトッピングをしようとしないのが一般的な考え方です。

 

北海道民はとんこつラーメン好き?

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【富良野:支那虎】

とんこつの白濁スープというと有名なのは九州の博多ラーメンでしょう。しかし、実は北海道のラーメンもとんこつスープがベースとなっている場合が多いです。

 

北海道のラーメンは、もともとのベースはとんこつだったと言われています。しかし、北海道ラーメンは博多ラーメンとは違い醤油、塩、味噌を使ってスープが仕上げられており、地元民はとんこつラーメンを食べているという認識がどうやらないようです。

 

北海道では、実はかなり昔からとんこつラーメンが食べています。これは北海道のネイティブ、アイヌ民族の白濁したとんこつスープを食べるという文化から影響を受けているとも言われているのです。

 

 北海道のご当地ラーメン

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【登別:味の大王 地獄ラーメン(地獄3丁目)】

 

北海道には定番の味噌、醤油、塩以外にも各地のご当地ラーメンがあり地元民を中心に愛されています。代表的なものをいくつかご紹介します。

 

ホルメン(旭川)

旭川市のご当地名物であるラーメンとホルモンを掛け合わせたラーメンです。旭川の醤油ラーメンに国産のコラーゲンで煮込んだホルモンをトッピングするように定められています。

 

稚内ラーメン

昆布の中で最上級品である利尻昆布と豚骨のWスープの塩ラーメンと醤油ラーメンが主流です。ミシュランガイド北海道版でビブグルマンを獲得した店舗が存在します。

 

ガタタン

芦別名物で、中華料理のガタタンにラーメンを加えたものです。ガタタンは、小麦粉を水で練って小さな塊にした中華料理の「ガーダ」がルーツという説があり、芦別のガタタンとは具だくさんでとろみのあるスープ料理を指します。

 

地獄ラーメン

唐辛子味噌と唐辛子粉を加えた辛いラーメンです。地獄谷で有名な登別エリアで提供されています。

 

スープカレーらーめん

札幌発祥のスープカレーにラーメンを入れたものです。

 

室蘭カレーラーメン

カレーラーメンは全国的にそんなに珍しくはないが、室蘭のカレーラーメンは北海道らしい縮れ麺、チャーシュー、わかめ、もやし等がトッピングされます。

 

 北海道に来たら立ち寄るべきラーメン屋 インスタントラーメンも美味い!~

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【旭川:山頭火】

 

 北海道に行くなら最低1回はラーメンを食べようと考える方が多いですが、札幌市を中心に北海道中至る所にラーメン屋があり、私の今までの経験上基本的に全て美味しいです。

 

私がガイド業務をする中で一番困るのが、おいしいラーメン店を教えてという質問です。仕事柄、嘘はつけませんし、誰もが知っているガイドブックで得られるような情報は提供したくありません。

 

そして一番の問題は、私的にはどこも美味しいという事実。。。

 

私が悩んだ末に決めた自分の中のルールは、私がおいしいと思ったところを私の好みはと前置きして紹介するという方法です。

 

ラーメンには好みがありますから本当に難しいと感じています。今回も私の好みのラーメン屋のみを厳選しています。

 

そして、それらラーメン屋さんの多くがインスタントラーメンの製造も行っており、インスタントと言えどクオリティはかなり高いものに仕上がっていると感じます。

 

ご参考までに一緒に紹介します。

 

麺屋 彩未(さいみ)

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 濃厚な味噌スープと縮れ麺が見事に絡み合う一杯です。チャーシューには適度な噛みごたえがあり満足感があります。しょうがのアクセントがスープの味を変えてくれるので1杯のラーメンを2度楽しむことができます。

 

営業時間:11:00~15:15 / 17:00~19:30

定休日: 月曜日(祝日の場合も休み)

らーめん信玄 南6条店

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札幌のタクシードライバーにお勧めのラーメン屋は?と聞くと皆口をそろえて勧めるのが信玄です。味噌ラーメンがお勧めで、昔ながらの札幌味噌のルーツを継承しながらも油っこくなく見た目よりもさらっと食べることができます。

 

お店は歓楽街すすきののはずれに位置しているため、いつも夜遅くまでお客さんで賑わっています。

 

 

営業時間:11:30〜翌1:00

定休日: 無休

 

三代目月見軒 札幌駅北口店

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札幌味噌ラーメンの王道を行く感じのテイストでこってりとあっさりの中間に位置すると思われるスープは、なぜか中毒性があり何度も食べたくなる味です。

 

常連客の間で評判なのがラーメンも当然のことながら、炒飯がすごく美味しいです。私の中では人生最強の炒飯です。

 

営業時間:11:00~22:00

定休日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は営業 翌火曜日休み)

 

らーめんや天金 四条店 

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伝統的な旭川ラーメンです。旭川らしく少しオイリーですが、食べ始めると見た目よりもあっさりと食べ進めることができます。

 

スープのラードのコクがなんともいえず癖になります。私のお気に入りは写真の野菜醤油ラーメンです。

 

営業時間:11:00~20:00

定休日: 火曜日

 

らぁめん銀波露 江別本店

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銀波露の名物は丼ぶりからはみ出るほど大きいこんがりと揚がった豚肉がラーメンにトッピングされる「 ぱいくぅ麺」です。

 

私のお気に入りはピリ辛味噌のぱいくぅ麺で、程よい辛みによって食欲が増進され、いつもあっという間に完食してしまいます。

 

銀波露のラーメンはとんこつの旨みを感じられるスープが好きです。濃厚なラーメンをしっかり食べたいという方にお勧めです。

 

営業時間:11:30~21:00

定休日: 無休

 

らーめん工房 魚一(うおっち)

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私の生まれ故郷、釧路市を代表するラーメン店です。丹頂市場の中にあり朝早くから営業しています。

 

このお店のラーメンの推しはサンマとニシンを原料にした旨みたっぷりの調味料「魚醤」です。

 

この旨みを効かせた魚醤ラーメンは一度食べたら中毒になります。港町釧路を感じるラーメンは人々の胃袋を鷲掴みにしているようです。

 

営業時間:11:30~21:00

定休日: 無休

 

 うおっちのインスタントラーメンは残念ながらありませんが、私の好きな釧路ラーメンで以下もあります。

釧路ラーメン「河むら」は釧路を代表するラーメン店で、私が幼い頃から慣れ親しんできた味です。

 

あっさりとした魚介ベースのスープはゴクゴク飲めるほど美味しく、釧路らしい細麺がさっぱりとしたスープにベストマッチします。

 

 

函館麺や一文字

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函館の地元民に美味しいと教えてもらい、以後函館にツアーで行く旅に食べに行く一文字です。最初はチェーン店のため味に期待していなかったのですが、間違いなく美味しです!

 

 澄んだスープの塩ラーメンはあっさりとしながらもしっかりとコクがあり旨みがすごい。おいしさの秘密は日本で最高品質の出汁用昆布である、南茅部(みなみかやべ)産昆布をたっぷりと利用しスープをとっているからです。

営業時間:11:00~21:00

定休日: 水曜日

 

 

 豚キング 大麻R12店

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 いわゆる、北海道の二郎系ラーメンですが、個人的にはここのラーメンは好きです。野菜と肉をガッツリ食べたいという時に行くラーメン店です。

 

北海道らしく味噌ラーメンもあり、私は毎回味噌ラーメンを注文しています。見た目からしてかなりジャンクですが、不思議と中毒性があるのです。

 

営業時間:11:00~22:00

定休日: 水曜日

 

利尻らーめん味楽

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 今回ご紹介するラーメン店の中で一番気合を入れて訪ねなければならないのが、利尻らーめん味楽です。味楽は北海道の最北端に位置する離島、利尻島に位置しているラーメン屋です。

 

味楽で提供されるラーメンは、利尻産昆布をふんだんに使った和風スープと豚骨・鶏ガラの動物系スープがブレンドされており、素晴らしい風味とコクのあるスープに仕上がっています。スープと麺の相性も抜群でトッピングのとろろ昆布にスープを染みこませ一緒に食べると、さらなる昆布の旨みが口いっぱいに広がります。

 

 

北海道民にとっても、移動にかなり時間がかかる場所にありますが、少なくとも1年に1回は訪ねるラーメン店です。

 

営業時間:11:30~14:00(夏期のみ営業)

定休日: 木曜日

 味楽のインスタントラーメンは残念ながらありません。しかしながら、 利尻産の利尻昆布の旨みをしっかりと感じられる、私お勧めのインスタント麺をご紹介します。

 

かなり美味しいので、いつもお客様に紹介しており自分でも購入し食べています。 

 

ラーメン王国北海道

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【札幌:もぐら】

 

日本のラーメンが入ってきて以来、ラーメンの文化は日本各地で継承され独自に進化を遂げてきました。

 

北海道で日本有数のラーメン文化が普及し、その地位を確立している背景には北海道が昆布を筆頭とするラーメン食材に恵まれていること、そして冬の厳しい寒さがあるという気候的条件があることが挙げられます。

 

北海道にはもともと美味しいラーメンが出来上がる土壌があったと言えるでしょう

今回の記事では、私のお勧めのラーメン店もご紹介させていただきました。北海道にはまだまだいろいなラーメンが店がありとても一度に紹介しきれませんが、少しでも参考にしていただますと幸いです。

 

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