モンサンミッシェルとパリ 印象派を辿る旅
こんにちは。もと海外旅行添乗員&公立高校の英語教諭で、現在は英語を使う仕事で生活をしているゆういち(@lifeasaguide93)です。
最近、こつこつと過去の海外添乗の想い出をブログ化しており世界史やら世界地理やらの復習をしていました。今回はフランスのモンサンミッシェルとパリ 印象派を辿る旅の想い出を記事化します。
このコースは毎日見るものの変化が大きく、重厚なモンサンミッシェル、豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿と美しい庭園、印象派の画家たちが虜となった美しい景観を現在に留める田舎町、大都会パリと芸術品などなど、とても内容が充実したツアーでした。
私は印象派の絵画が好きなので今でも個人的に参加したいコースの一つです。オルセー美術館には終日いても全く飽きる気がしません。
- 1日目 成田空港~パリ
- 2日目 パリ~ヴェルサイユ~シャルトル
- 3日目 シャルトル~モンサンミッシェル
- 4日目 モンサンミッシェル~サンマロ
- 6日目 ルーアン~ジベルニー~パリ
- 7日目 パリ市内観光
- 8日目 パリ市内観光
- 9日目、10日目 パリ~成田空港
1日目 成田空港~パリ
日本航空の便にてパリへ。パリ到着後ホテルへ。ホテルへチェックイン。
(パリ:SASシャルルドゴール泊)
2日目 パリ~ヴェルサイユ~シャルトル
午前、パリを出発し絶対王政の象徴ヴェルサイユ宮殿へ。約半世紀かけて造り贅を尽くした宮殿は見ごたえが十分でした。ヴェルサイユ条約が結ばれ、かつては華やかな舞踏会のあった鏡の間、マリー・アントワネットの使用した寝室、有名な「ナポレオンの戴冠」の絵画などを見学しました。
ルイ14世の肖像画からは美しい写真の撮られ方(後ろ足に全体重をかける、斜めに立つ)を学びましたね。面白かったのは正直すぎる画家はルイ16世を太った姿で描いていたことです。その後、ヴェルサイユ宮殿の庭園内のレストランで昼食となり午後は庭園の自由散策を楽しみました。
その後、一路シャルトルへ。希望者と一緒にシャルトルの大聖堂を見に行きました。
(シャルトル:グランド・モナーク泊)
3日目 シャルトル~モンサンミッシェル
午前、シャルトルの大聖堂へ。フランスでは大聖堂はノートルダム(私達の貴婦人=聖母マリア)と呼ばれます。もともとは木造だったため何度も火災に合い、建て直されて現在の姿になりました。右はロマネスク様式、左はゴシック様式と非対称の塔を見学し内部へ。
【美しき絵ガラスの聖母】
入ってすぐの西のバラ窓の下にはイエス・キリスト家系図を表す「エッサイの樹」「キリストの生涯」「キリストの受難」のステンドグラスがありました。職業集団(ギルド)によって製造費を寄付されたステンドグラスには必ずその集団の宣伝が入っており面白かったです。
ステンドグラスの掃除は新しいものを造る以上にお金がかかるそうです。シャルトルの大聖堂はステンドグラスは清掃されていますが、清掃後のステンドグラスはとても明るい色に見えました。最も有名なものは「美しき絵ガラスの聖母」です。12世紀のもので、深い青がとても印象的でした。
大聖堂の見学後はピカシェットの家に。レイモン・イシドールが廃品の陶器やガラスのかけらを集めて造ったモザイクの家です。オーブン、机、ベッド、壁全てがモザイクでとてもユニークでした。
その後再び大聖堂周辺の散策へ。大聖堂の外側、ゴシック建築を代表するフライング・バットレス(つっかえ棒の役割)を見たりしながら小路へ。1500年頃のサーモンの家を見学しました。その後、市内にて昼食。
【シャルトル:ウール川沿いの景観】
午後はモンサンミッシェルへ。穀倉地であるボース平野をバスで走りモンサンミッシェルへ向かいます。着後、島の中のホテルにチェックイン。夕食はホテルが経営するレストランにて名物のオムレツを食べました。
【モンサンミッシェル名物:巨大なオムレツ】
食事をしていると窓の外の景色から、だんだんと潮がやってきているのがわかりました。今回のツアーはモンサンミッシェルの大潮の時期に合わせてのツアー設定です。潮の満ち引きによりモンサンミッシェルが陸の孤島と化す光景を想定していました。
【満ち潮になる直前のモンサンミッシェル】
モンサンミッシェルのライトアップを見たいと考えていたため夕食後、急いでモンサンミッシェルの島の出て、遠望できる場所まで移動しました。そして素晴らしいライトアップの写真の撮影に成功。
その後、モンサンミッシェルは想定通り完全に陸の孤島となり、外部への徒歩での移動は不可能となりました。
(モンサンミッシェル:テラス・プラール泊)
4日目 モンサンミッシェル~サンマロ
早起きして朝もやの中のモンサンミッシェルを見学しました。誰もいない中でも孤島の外観と内部の散策はとても贅沢に感じました。ホテル経営のレストランで朝食後、ガイドと合流しモンサンミッシェルのガイドツアーへ。外壁の上を歩き修道院へ。
【モンサンミッシェル:島の入口】
【モンサンミッシェル:島のメインストリート】
まずは階段を登り西のテラスへ。周囲は引き潮のため砂浜になっていましたが、昨晩の水に囲まれた状態が嘘のように思われました。ノルマンディー・ロマネスク様式(12世紀)の教会、柱頭のデザインがそれぞれ違う回廊と教会の頂点に輝く大天使ミカエルの黄金像、そして「ラ・ヴェルメイユ(驚異)と称される三層にわたる修道院を見学。
広い食堂では修道士たちが聖書の朗読を聞きながら沈黙の中食事をとっていました。荷物を上げ下ろしするための人力大車輪(人間が中で走る)も見学しました。
見学後、サン・マロに移動しまずは昼食。名物ガレット(蕎麦粉のクレープ)を楽しみ、午後は海賊業で財を成したサン・マロの町の城壁歩きを楽しみました。その後モンサンミッシェルに戻りました。
【サンマロ名物:蕎麦粉のガレット】
(モンサンミッシェル泊)
5日目 モンサンミッシェル~オンフルール~ルーアン
【オンフルール:旧港】
午前、モンサンミッシェルを出発し印象派の画家たちが愛した町オンフルールへ。到着後昼食をとり、午後は木骨組みの家が立ち並ぶ旧港周辺を散策しながら総督の館へ。館の門をくぐりサント・カトリーヌ教会へ。
【オンフルール:サント・カトリーヌ教会】
フランスの王位継承問題に口を出してきた英国との百年戦争(14~15世紀)で壊さた教会ですが、船大工たちが木で立て直した教会です。天井が船底の形をしていて珍しい教会でした。その後鐘塔を見て自由行動の時間に。
のんびりと町を散策した後、バスで一路ルーアンへ。ここはかつてのノルマンディー公国の首都でした。ホテルにて夕食後、夜希望者とライトアップされた大聖堂を見にいきました。
(ルーアン:メルキュール・シャン・デ・マルス泊)
6日目 ルーアン~ジベルニー~パリ
【ルーアン:大聖堂】
朝、希望者とお散歩に出かけました。木骨組みの小路を歩き、サン・マクルー教会へ。後期ゴシックスタイルのフランボワイヤン(燃え上がる炎)様式が美しい教会です。見学後、ホテルに戻り朝食。
【ルーアン:政府観光局】
午前、ルーアンの観光へ。大聖堂前でガイドと合流し、まずは政府観光局の2階へ。かつて下着売り場となっていた部屋で、モネが大聖堂の連作を描くためのアトリエとして使ったところです。モネは光の移り変わりで変化する大聖堂の様子を見事に描きました。
大聖堂内部ではノルマン公国の初代国王ロロの墓、ジャンヌダルクのための礼拝堂とステンドグラスを見学。その後、時計通りを歩き旧市街広場へ。1431年5月30日にジャンヌが火刑にされた場所を見てモダンな造りのジャンヌダルク教会の内部へ。
【ジャンヌダルク教会】
ジャンヌダルク教会近くのレストランで昼食後、午後はジベルニーへ。セーヌ河畔ののどかな村にモネの庭と家がありました。日本式庭園にはモネが描いた有名な太鼓橋と睡蓮の池が!浮世絵の飾られた家を見ると、いかにモネが日本文化に影響されていたかがわかりました。見学後、パリへ。
(パリ:メリディアン・モンパルナス泊【2021年7月現在閉業?】)
7日目 パリ市内観光
【パリ:朝のノートルダム大聖堂】
早起きし、ちょっと特別な朝食をノートルダム大聖堂近くのカフェにて。焼き立てのクロワッサンとカフェオレというシンプルで現地らしい朝食でした。朝食後、まずは大聖堂へ。内部では美しいバラ窓と見事な木彫りの祭壇を見学。その後、セーヌ河をクルーズを楽しみました。
【オルセー美術館(セーヌ河クルーズより)】
その後バスに戻り昼食レストランへ。本日はミシェラン二つ星の「Les Bouquinistes」にて洗練されたフレンチを楽しみました。
午後はルーヴル美術館へ。ガラスのピラミッド、ローマ時代の彫刻、風にあおられる衣の動きを見事に表現している勝利の女神ニケ像、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」、動きの激しいドラクロワの「民衆を率いる自由の女神」、「ミロのヴィーナス」などを見学。
【ミロのヴィーナス】
【ハムラビ法典】
【サモトラケのニケ】
【ドラクロワ「民衆を率いる自由の女神」】
【レオナルド・ダ・ヴィンチ:モナリザ】
【オペラ・ガルニエ】
美術館の見学後、私は希望者とオペラ・ガルニエの方まで歩きました。夕食はガルニエ近くのレストラン「Le Grand Cafe」にて。
【老舗ルグランカフェにて:オニオングラタンスープ】
(パリ泊)
8日目 パリ市内観光
【クロード・モネ】睡蓮
午前、オランジェリー美術館へ。モネの睡蓮をじっくりと観賞しました。モネの庭を事前に見ていたからこそ、感動も一押しでしたね。昼食は自由食となり、午後は希望者とオルセー美術館へ。オルセー美術館のカフェでまずはランチタイムとなりました。
午後、オルセー美術館の見学。モネのルーアン大聖堂やセザンヌらの印象派の画家の絵が多く展示されていました。
【クロード・モネ:ルーアン大聖堂】
【ミレー:落穂拾い】
【ピエール=オーギュスト・ルノワール:散歩、日傘をさす女】
【RER】
【メトロ】
その後、RER(高速郊外鉄道)とメトロ(地下鉄)を乗り継ぎホテルへ戻りました。そして夕食後、希望者と一緒にエッフェル塔に登りました。
【凱旋門のライトアップ】
(パリ泊)
9日目、10日目 パリ~成田空港
午前、希望者とモンパルナスタワー最上階にてモーニングティータイムを楽しみました。天気もよくエッフェル塔も綺麗に見えました。その後、タワー周辺にて買い物タイムをとり昼食前にホテルをチェックアウトし、希望者とメトロを使い「ル・セレクト」へ。ここはモンパルナス四大文学カフェとして知られています。近くにはバルザックの像も建っていました。
【バルザックの像】
ル・セレクトで昼食後、ホテルに戻り空港へ移動。JAL便に無事搭乗し日をまたぎ日本に到着。
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