国内旅行業務取扱管理者を独学で合格!試験攻略のコツを伝授!
こんにちは。もと公立高校の英語教諭で、現在は英語通訳ガイドで生計をたてているゆういち(@lifeasaguide93)です。
今回は「国内旅行業務取扱管理者」についての話です。
そこの通訳ガイドさん、添乗員さん! 先々は旅行会社&派遣会社に頼らずに独立し仕事を自分でとっていきたい!と思っている方も多いのではないでしょうか。今は自分で全てがやれてしまう時代、素晴らしい考えだと思います。
独立!となるとハードルが高いように聞こえますが、全然そんなことありません。
私ができたのですから、誰でもできますよ。
派遣会社に登録済みの通訳ガイドさん&添乗員さんにとっては、さらにハードルは下がります。今まで通り派遣会社経由で仕事を受注しつつも、自分で獲得する自分の仕事を増やしていけば良いのです。
個人事業主として派遣の仕事、そして自分でとる仕事が増えてくると、その先には起業という方も多いです。
そこで、先々起業を考えるあなたにおすすめなのが「国内旅行業務取扱管理者」で、lこの資格は旅行会社を立ち上げる際必要になります。
今回の記事では、私が国内旅行業務取扱管理者の資格をわずか約2か月間の勉強で一発合格できた勉強法を紹介します!
という書き出しでいければ良いのですが・・・1年目は見事落ちました。1年目は参考書をと問題集を各1冊買って何回か読んで解いたというレベルですから、当然落ちると言えばそれまでですが、おそらく一番の敗因は、長年の旅行業&添乗経験から試験を完全にナメていたことです。
ちなみに、1年目に購入し勉強した参考書と問題集は以下です。(これらは結局試験合格まで何度も繰り返し勉強することになります。)
過去問題をまずを見てみたいという方は以下見てみて下さい。
国内旅行業務取扱管理者とは
先に述べたように旅行会社を立ち上げるために必要な資格です。厳密には旅行会社が、その営業店舗において所持者を擁していなければならないもので、各店舗一人以上の旅行業務務取扱管理者の常勤が求められています。
旅行会社が募集するパッケージツアーのパンフレットを見ると最後の方に何やら難しいことがたくさん書いていますよね?それらは旅行業約款といい、約款を含めた旅行業法における取り決めを監督する立場として必要とされている資格です。
国家資格であり、旅行業界が長い方にはいずれは通るであろう道とされています。
国内旅行業務取扱管理者を取得するメリットは
旅行会社勤務の場合、給与があがることがある
国内旅行業務取扱管理者の資格を所持する方が旅行会社に就職すると、会社は資格手当として月に10,000円くらいを基本給に加算して支給することが多いように思われます。(海外専門の旅行会社は除く)もし新卒でこの資格を持っている方は事前に確認しておくと良いでしょう。
通訳ガイド、添乗をこなす上で知っておいた方が便利な法律がたくさんある
旅行は楽しい!添乗&ガイドは旅行に同行するのだから仕事とはいえ楽しい!みなさん、これが基本のスタイルであるはずですが、たまにとんでもないクレーマーに出くわすことがありますよね。
時にはクレーマーと揉めることになり「金返せ!」みたいに言われることも無きにしもあらず。そんなとき、旅行業法を理解しておくとスムーズな対応ができますよね。
私も海外添乗員時代、なんどもトラブルで泣きそうになりました。(ほとんどがお客様のせいではない。)その都度、上司に国際電話をかけて判断を仰いでいたのですが、今思えばもう少し勉強しておけばよかったなと感じています。
旅行会社を立ち上げられる
厳密には旅行業を立ち上げるのには国内旅行業務取扱管理者の資格は必要ありません。立ち上げと同時に資格保持者を選任すれば良いのです。
しかしながら、まずは現実的な話として自分で資格を取得した方がランニングコスト等を考えてもお得ですよね。儲かって支店が必要になれば、さらなる資格者を雇えば良いのです。
一つだけ重要なことがあります!まぁ、この記事を読んで下さる皆さんですから、旅行業務取扱管理者を勉強している or するのでしょうが・・・
仮に会社を立ち上げる際は、旅行業の範囲に対して注意が必要です。
出典:観光庁HP|旅行業法|観光産業|政策について
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/sangyou/ryokogyoho.html
簡単に説明すると、登録に際し支払う金額によって、その範囲が変わります。1種は海外、国内ともにあり、2種はどこでもあり、3種は登録地域&近隣限定という感じです。
私の場合は、仮に会社としてやるには第3種免許でokです。なぜならば受注型企画旅行しか扱わないためです。
通訳案内士試験の地理が免除
以前、通訳案内士業界では、案内士試験の地理が極めて難関という理由で、旅行業の資格をとって地理試験を免除するという方法があったようです。
それほどまでに、案内士試験の地理は難しい問題が続いていたようです。どうやら2018年以降、案内士試験の地理でそんなに変な問題はでていないようです。
個人的には、案内士の資格をとるために国内旅行業務取扱管理者の資格をとるというのはナンセンスです。ただ、独立を目指し、旅行業に対し広い視野を持ちたいという熱い志しがある方は是非応援したいです。
例えば、以下のようなメリットがあります。
・案内士試験受験の負担が減る
・旅程管理主任者試験(添乗員)の負担が減る
・国内地理に詳しくなる
以下、私がいまだに最強だと思う地図です。これがあれば地理の勉強は大幅に楽になります。
後に再度書きますが、試験に出る地理について、ほぼ全ての情報がこの1冊でカバーできると思います。私は毎日お風呂に浸かりながら地図を眺めていました。
国内旅行業務取扱管理者 日程&試験内容
試験は1年に1回。国内は9月、総合(海外)は10月に行われます。国内と総合を比べると、総合には英語リスニング、英語日程表解読、世界地理が含まれますので難易度は上がります。
今回は国内のみに特化した情報を提供します。
試験日
例年9月第一日曜日(令和元年9月1日(日))
試験科目
旅行業法及びこれに基づく命令
旅行業者が商売をするにあたり必要なルールに関しての問題です。旅行業登録方法、刑事内容の義務や、旅行業協会登録について勉強しなければなりません。
旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
先に紹介した旅行パンフレットの1番最後に書かれている部分と運送約款についてです。気を付けたいのが、航空機とフェリーの運送約款についてです。
国内旅行実務
ここがポイント。私が痛い目を見た所。問題のメインになるのはJR運賃、国内航空機運賃、そして宿泊料金ですが、JR運賃については気を付けて下さい。むしろ特化して勉強してください!
また、国内地理についてもポイント。対策のところで書きますが、国内地理については日々の積み重ねと経験がものを言います。
試験地
札幌市、仙台市、草加市、東京都(都内3会場)、名古屋市、吹田市、広島市、那覇市
全国的に会場があるのがいいですね。しかも二次試験がない!私としては二次試験がないことにときめきます。
受験手数料
5,800円です。まぁ相場ではないでしょうか。
試験対策&お勧め勉強法
国内旅行業務取扱管理者の試験については、難易度はそこまで高くありません。3人から4人に1人が合格するような割合です。
決して難しい試験ではないのですよ!!
あとはやる気のみ!私が、己を信じて信じ抜いた際の理論、勉強法、使い続けた参考書&問題集達をご紹介します。
実践したこと
・参考書を1冊に絞った
・お風呂で旅行パンフレット&旅に出たくなる地図をひたすら眺める
・TVの旅番組(特にJRやローカルバスで行くもの)を見るように心がけた
・JR、バス、ホテル、航空機、フェリーの各種料金計算についてひたすら問題を解いた
利用した参考書&問題集
1年目からの愛用書で、法律の部分も難しい文言に対しての説明文がわかり易く例題もあるので、この本は勉強を始めてから何往復もしました。おそらく20回は読み直したと思います。
↓これも良かったです。私の苦手なJR計算について、いろいろなバリエーションの問題が用意されていました。全部で4往復くらい勉強解き直しました。
この問題集を含め、いろいろな問題集を古本屋で見つけては購入し何度も解き直してました。私が考えるポイントとして、使う参考書は1冊に絞る、そして解く問題集は可能な限り何冊も、しかも1冊最低3往復はして問題を覚えてしまうことだと思っています。
以下で、ガイドとしてのお仕事の受注方法や資格試験等について書いています。
よかったら見てみてください!
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