英語ガイドさん チップってどうやったらもらえるの?
こんにちは。もと公立高校の英語教諭で、現在は英語通訳ガイドで生計をたてているゆういち(@lifeasaguide93)です。
私は自分でいうのもなんですが、かなりの高確率でお客様からチップをいただけていると感じています。ツアーの日数にもよりますが、おおよそツアー2回に1回10,000円から100,000円のチップをいただくことが多いです。
ガイド仲間から、よくどうやったら私のように高確率でチップが貰えるのか教えてほしいと言われることが多いので、私の考えをまとめてみました。
まったく特別なことはしていないんですけどね・・・いかにお客様が私のサービスに満足するかどうかに尽きると思います。
- どうやったらチップがもらえますか?
- ツアー中はガイドに起因するミスがあってはならない
- チップのことは考えない、むしろそんな暇がない
- 1つ1つのツアーをゲストにとって一生忘れられない思い出にする
- ガイディング以外の会話を大切にする
どうやったらチップがもらえますか?
もともと、life-as-a-guideのブログでは私のガイドとしての生き様を綴り一人でも多くのガイドさんの役に立ちたいと考えています。
そういうコンセプトのもと、今回はおそらく皆が踏み込みたくない領域の話です。ガイドをやっていると、結構頻繁にチップってどうやったらもらえるの?と聞かれることがあります。
おそらく経験のあるガイドさんなら、誰しもがもらったことがあるであろうチップというもの。ときには0が1ケタ多くて戸惑ったという経験がある方も多くいらっしゃることでしょう。
どうやったらチップがもらえますか?
おそらくこの質問に明確に答えられるガイドさんはいないと思います。私もありません。しかしながら、何かしらヒントになることを私の経験から今回お伝えしたいと思います。
私が出せる結論は、以下3点です。
1. ゲストを満足させること
2. ゲストと一緒に旅を楽しむこと
3. ゲストのためにできることを常に考えること
今回は少し精神論になりますが、ガイドとしての私の心構えと捉えお読みいただいても良いかもしれません。
ツアー中はガイドに起因するミスがあってはならない
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ツアーはガイドの確認ミス、案内ミスでツアーに支障をきたすということは絶対にあってはなりません。
ツアーを運営するということは、何もしなくてもトラブルが起こるものですから、事前の確認によって回避できるトラブルは全て回避しなければいけません。
私は、ツアーが滞りなく予定通り終わるということを何より大切にしています。
日々ガイド業務を続けているとつい感覚がマヒしていくのですが、ゲストにとって日本にくるということ事態が、非日常のことと我々ガイドは考えないといけません。
もちろん、日本にくる外国人のゲストはお金持ちが多いこと、そしてリピーターも多いことは事実です。それでも、毎月のように来るという人は仕事人を除いてはまずいないでしょう。
日本が大好きなリピーターのゲストでも私の聞く限り1年に4回という方がいまのところ最多数記録です。
世界各国多くの美しい観光地がある中で日本、私の場合は北海道を選んでくれたゲストのためにガイドの立場としては、非日常のさらに非日常をつくらなければなりません。
私の場合、ガイドの仕事をしているときは起きている時間は8割~9割ゲストのことを考えています。
どうすれば、ツアーがより楽しくなるのか、翌日の天気はどうか、ゲストは何が食べたいのか、どんな説明をすればこの人たちは喜ぶのか等、私は常に不安と戦っています。
ツアー中は不安しかないため、準備は常に気を配っています。
1. 観光地、レストランのオープン & クローズ
2. 翌日の天気 & 天候によるアクティビティーのキャンセル、船の欠航、それに伴う代替案
3. ツアー中に+aで何かゲストを喜ばせるポイント
4. 観光地間の移動距離、冬場雪で高速道路が閉じ迂回する場合の所要時間(北海道なので・・)
5. ゲストが泊まるホテルの部屋のタイプ、部屋からの景色、ホテル周辺の散策路
ツアーを予定通り動かすためには、関係個所に電話もかけ予定の変更をお願いしたり、走り回ったり、ゲストの極力見えないところで必死で立ち回ります。
極力ゲストといるときには、バタバタせず余裕のある立ち振る舞いで会話を楽しみジョークを言い合ったりしています。
チップのことは考えない、むしろそんな暇がない
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ガイドさんの中には、たまにバスで自己紹介のときに日本のチップの習慣について説明し、当たり障りなくガイドへのチップを催促する方もいらっしゃいます。
一つの方法だと思いますし否定しません。ただ、私は絶対にやりません。
ツアー中はチップのことを考えて動かないようにしています。どうしてもお金のためと思って動くと行動が胡散臭くなると経験上思っているので、基本チップはもらえないというスタンスでガイドしています。
むしろ、もらわなくても良いような料金設定にしています。
ツアー中は先に述べたように日々の日程を滞りなくこなすことに精一杯です。もちろん、新人ではないので仮に日程がなくても目的地さえ決まっていれば(北海道内)見せるところは熟知しています。
それでもツアーに出た際は毎回しっかりと全て確認するようにしています。油断すると痛い目に合うというのは経験上身をもってわかっていますので。
チップを貰うためにゲストに尽くすのではなく、ツアーの最後にツアーが楽しかったといってくれ、連絡先を交換したり、一緒に写真をとったりという一瞬のためにゲストにつくすようにしています。
実際、毎年北海道に来て私をリクエストしてくれるリピーターが何人もいます。本当にありがたい話です。
また、ゲストが本当に満足してくれるとTripAdvisorやSNS等で素晴らしいレヴューを書いてくれます。これが先々のガイド商売には一番ありがたいことです。
目先のチップのために動くと絶対ゲストと良い関係が築けないと考えます。
1つ1つのツアーをゲストにとって一生忘れられない思い出にする
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先に書いたことと少し重なりますが、ゲストの中には長年夢にまで見た北海道にようやく来ることができた、そして次来ることは年齢を考えたらないだろうという方も中にはいらっしゃいます。
どんな人がきても、その人にとって最高の思い出をつくってあげよう!といつも意気込んでいます。
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ゲストの年齢、歩行能力、食事&観光地の趣向によってはゲストに相談の上、日程に変更を加えることもありますし、常にそのゲストにとってベストなツアーをつくる気持ちでやっています。
もちろん、ゲストの中には気難しい方もいますので、毎回うまくいくわけではありませんが、常に意気込みだけは絶対持ってツアーに臨むようにしています。
また、私は常にゲストに近い位置にいるようにし、話しかけやすいオーラ―を醸し出すようにしています。
ゲストから、いろいろなリクエストがきたときは、正直めんどくさいことが多いですが、全て真摯に対応するよう心掛けています。
ゲストが望むことを一言で無理と突っぱねず、できるための方法を常に考えるようにしています。そして、その無理なことが実現できた際はゲストと一緒に喜んでいます。
ガイディング以外の会話を大切にする
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プロのガイドとしてガイディングはしっかりしなくてはいけません。いくら現地の地理、歴史に興味がないというゲストでも、ガイドとして雇われたからにはそのゲストの雰囲気に合わせて案内はしなければいけないと思っています。
ただ、私は聞きたくないといっているゲストに強制的にガイドトークをしたりはしません。
そういうときはゲストと雑談を楽しむようにしています。お互いの身の上話から始まりトピックはなんでも良いのです。
そういう会話の中からの方がリアルなゲストのニーズがでてきたりするのでとても大切だと考えます。
それでもガイドとしてのプライドなのか、そういうゲストには雑談、他の話題の中で、「そういえば」という当たり障りない切りだしで観光地の必要最低限の話はするよう意識しています。
私は外国人ガイドを案内する際、一番重要なのは、空気を読む力をはじめとする添乗能力だと考えています。
これはいつも私がお伝えしていることなのですが、添乗とガイドの両方を私は知っていますが、現在でも 添乗能力>ガイド能力だという考えです。
ゲストの為に先々の行程について頭をぐるぐる回転させ、関係個所に電話をしまくり、走りまわれる、さらにはゲストの特性を瞬時に理解し空気を読んだ上で観光地のガイディングも完璧という方が最強のガイドさんでしょう。
私はガイディングしていないときも常にゲストの近くにいて何かしら会話をしています。食事中も極力同席させてもらい、やっぱり会話しています。
せっかく自分を雇ってくれたゲストを家族のように大切にしましょう
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今回は精神論になってしまいましたが、私が常日頃から実践していることです。まったく根拠はないですが、こっちが必死のゲストのことを考えて動き回ると口に出さなくても相手に伝わるのだと思っています。
精神論ばかり書いてしまいましたが、実際のところ私はチップを貰える確率はかなり高い方のガイドだと思っています。
なぜかと考えたときに今回お伝えしたようなことが思い浮かびました。さらに言うと海外添乗員時代、どこかの国で要求が強い日本のお客様に鍛えられた経験が大きいのかとも思います。
結局私は、決して安くはないガイドフィーで雇われていますから、ゆういちに〇〇円(私は1日25,000円~30,000円)払ってよかったと思ってもらえるような仕事をしているだけなのです。
ただそれだけを繰り返しているだけですが、1週間のツアーのチップでサラリーマン時代の月給くらいになったこともあります。
この記事を読んでくれる皆さんには決してチップで動くガイドにはなってほしくないです。これだけは是非やめて下さい。
ゲストのために一生懸命がんばれば、自然にチップもついてくると考えていただければ幸いです。
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